少し前にサイトの資料として「最新日本の心霊恐怖スポット100」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
2003年出版の本でで、ちょうどネットが普及し始める時期です。あの頃、どんな心霊スポットが関心を集めていたのか見てみましょう。

深夜、ユースホテル前を滑るように歩く男の霊(神奈川県)

旧相模湖ユースホテルの怪談。
夏だというのに防止と冬物のコートを着込んだ男が滑るように歩いていたというものです。
目撃したのは部活の合宿でホテルに宿泊していた高校生。男は服装もさることながら滑るような動きだったのだとか。

現在、建物は取り壊されて相模湖交流センターが跡地に建てられています。

ここで季節外れのコート姿の男性を見たら…、滑るように移動していないか要注目です。

毎日、深夜になると下宿に幽霊が訪れる気配がする(神奈川県)

横浜市の学生用の下宿での怪談です。
二階建ての民家を改装した建物で、今回の体験者が住んでいたのは2階です。二世帯住宅のように2階へのアクセスは外階段からのみになっています。
この部屋はテレビの電波状況が良くなく、どうやら庭の木が原因らしいということで、業者を呼んで切り倒してしまいました。

しかしそれ以降、深夜に怪談を上がってくる足音、そしてドアを開く音がするというのです。
そしてふすま一枚を隔てた隣の部屋に、何かの気配を感じたそうです。
後に切り倒した木を回収に来た業者が木の中から釘を発見します。どうやらその木に呪いの藁人形を打ち付けていた人がいたらしい事が分かったそうです。

大中寺に語り伝えられる七つの怪談の恐怖(栃木県)

栃木県の大中寺に伝わる七不思議です。
1.東山一口拍子木
寺の東にある山から拍子木(2つの木を重ねることで音を出す道具)の音が売ると、必ず寺に変異が起こるというものです。
ただしその音は住職にしか聞こえないそうです。

2.馬首の井戸
土地の豪族が戦に負けて寺に逃げ込んだとき、寺院では彼を匿いませんでした。
その事を恨んだ豪族は井戸に馬の首を放り込み、その後、井戸から馬のいななきが聞こえるようになったそうです。

3.不開の雪隠
馬首の井戸の豪族の妻が隠れ、中で自害したという雪隠です。
それ以降、開けられたことがないのだとか。

4.不断のかまど
修行僧がかまどの中で居眠りをしていると、それに気づかず寺男が火をつけてしまい焼け死んでしまいました。
それ以降、かまどでは火を絶やすことがなくなりました。
…なんで?

5.油阪
学僧が燈火欲しさに本堂に忍び込み、油を盗みました。
追われて逃げる途中に怪談から転げ落ちて死んでしまいました。
それ以降、この怪談を上下すると災厄があるとして使用が禁じられました。

6.枕返しの間
寺の客人が本尊に足を向けて寝ていたところ、朝起きると方向が逆に変えられていたそうです。

7.根無しの藤
人魂の目撃スポット。
寺の開祖が鬼坊主の霊を弔うために挿した杖が根付いたものとされています。
この話がよくわからなかったので調べれ見たところ、杖を挿したのは開祖ではなく寺院を再興した僧侶です。
鬼坊主というのは可愛がっていた我が子が亡くなり、その肉を食らってしまった為に鬼になった大中寺の住職だったようです。

その住職を弔い、寺は再興されたという流れのようです。
このエピソードは雨月物語の青頭巾の元になっているお話です。

…と、長くなってきたので今回はここまで。
また徐々に追加していきましょう。

この本の他のスポットについてはタグの「最新日本の心霊恐怖スポット100」をご確認下さい。





こちらもお勧め  【心霊読書】実写!日本恐怖100名所を読んでいくよ 関東編③