岡山の心霊スポット事情に詳しい人なら、ここ数年で県内のスポットに激動が起きている事はご存じでしょう。
定番スポットであった「お札の家」や「廃納骨堂」が撤去され、更にキューピーの館の崩壊など。
では今は県内でどのようなスポットが注目を集めているのか、私のサイトのコンテンツである「岡山の心霊スポット」のPVを人気ランキングとして紹介します。
前回は2023年6月度、今回は2024年1月です。年末年始で帰郷してきた人もいるでしょうから、もしかすると過去に有名だったスポットが動いたりすることもあるかもしれません。
では調べてみましょう。
10位:レインボーマンション
岡山市北区にあるマンションの別名です。
外壁に虹の模様が描かれていた時期があり、そこからレインボーマンションと呼ばれていました。
外壁が塗り替えられた際に虹は消えており、その頃から噂も収束気味です。
周囲に墓地があった事から、マンション建設の為に墓地を除けて開発したらしいとの噂もありました。
それらも周辺の整備事業の際に移されて随分と明るい雰囲気になっていますが、久しぶりにアクセスが上がりました。
関連リンク:レインボーマンション
9位:師匠シリーズ
ネット上で公開されている怪談シリーズです。
大学でオカルトサークルに所属する主人公が、そこで知り合った師匠や、オカルトフォームで知り合った京介らと体験した心霊体験を紹介します。
大学の表現が岡山大学に似ている事、隣の市がK市である事、そして岡山に伝わる怪談をモチーフにしたと思われる作品が数点公開されている事から、舞台は岡山県であると考えられています。
こちらは前回のランキングでも8位。コンスタントな人気を集めていることが分かります。
関連リンク:師匠シリーズは岡山が舞台?
8位:貝殻山
岡山市~玉野市にまたがる山です。
自殺スポットとして知られた駐車場や、山の中で遺体遺棄事件が起きた事が知られています。
ここが有名!というよりは、小さな噂があるスポットが点在する事で知られています。
かつては夜景スポットとしても人気で、ついでに心スポ巡り…のような感じで人気を集めていましたが、昨今は木が茂って展望がよくありません。
そうした事もあってか、訪れる人は減少傾向のようです。前回は10位にランクインしていました。
7位:廃納骨堂
岡山市中区の墓地にあった、使用されなくなった納骨堂の建物です。
YouTubeで有名なチャンネルも含め、非常に多く取り上げられたスポットです。
2021年に建物が撤去されましたが、恐らく2010年代後半において岡山県で最も有名だったスポットでしょう。
撤去後も注目を集めており、後に跡地(空き地)も立ち入り禁止になりました。
関連リンク:岡山市の廃納骨堂
6位:渋川青年の家の幽霊
県南民にとっては小学校の海事研修で定番の宿泊施設の心霊現象の話題です。
宿泊室で死んだ少年、外の像が動き出す…などの話しが有名です。多くの人で共有できる話題という点が強いですね。
私の記事ではその真相の一つの説を紹介しています。
前回は4位で少し順位を落としましたが、やはり知名度は高いです。
関連リンク:渋川青年の家の幽霊
5位:国道沿いの廃病院
こちらも岡山では定番のスポットです。
使用されなくなってからは長いですが、今も借主を募集したり外壁を塗りなおしたりするなど、警備も含めて管理もしっかりされている建物です。
前回も同じ5位でした。正直、ずーっと誰も立ち入った事がない場所なのに噂が生き続けているのは凄いなと思います。
ただし噂の内容については、近くにあって既に撤去された廃病院の噂がこの建物に移ったのではないかとする説があります。
関連リンク:国道沿いの廃病院
4位:種松山の公衆トイレ
こちらも岡山県では老舗スポットです。
前回は9位でした。
お札の家や廃納骨堂などの有名スポットが消滅した後からアクセスが増加傾向にあります。
アクセスの良さもあり、新たな肝試しスポットとして再び注目集め始めているのかもしれません。
ちなみに条件に合う公衆トイレは二か所あり、ネット上ではどちらも同じくらい訪問されているようです。
関連リンク:種松山の公衆トイレ
3位:日本原の怨念桜
前回はランク外だったのが一気に上がってきました。
奈義町の自衛隊駐屯地内にあるという桜です。
殺害された僧侶の怨念から桜の木が切り倒せないという伝承があります。
こちらも立ち入る事は出来ないスポットですが、何故か急に注目を集めています。
関連リンク:日本原の怨念桜
2位:お札の家
こちらも既に取り壊されたスポットです。
岡山の老舗スポットで、先に紹介した廃納骨堂と共にYouTubeなどで数多く紹介されました。
元々は宗教施設だった建物で、そこに残されていたお札などの宗教的な道具から怪談が生まれたようです。
既に撤去された点では廃納骨堂と同じですが、こちらはまだ高い数字を保持しています。
広島の同名スポットと混同されて、撤去されたのは「ダミー」と呼ばれる他の建物で、実はまだ残っているのではないかという噂もあるので、そのせいかもしれません。
ただし岡山のお札の家は人が住む集落に近い場所にあり、周辺を捜索しても人が住んでいる家ばかりです。なのでこちらの噂も徐々に順位を落としていくのではないかと思います。
関連リンク:由加山・お札の家
1位:おいま井戸
倉敷美観地区にある井戸です。
かつて裕福な家で下女として働く女性(おいま)が、泥棒を疑われた為に父親と共に命を落とす事件がおきました。
これは濡れ衣で、後に井戸からおいまの幽霊が出るようになります。
おいまを疑った家主は狂い死に、その家も断絶してしまいました。
現在も井戸だけが残されており、それがおいま井戸です。
心霊スポットというよりは民話とかに近いような話で、前回はランク外です。これまでにPVが跳ねた事もありませんでした。
どこかで取り上げられたのでしょうか。訪れる手軽さとしては今回紹介したスポットの中でも随一ですが、観光客であふれる美観地区のほぼ中心部です。余り雰囲気は楽しめません。
関連リンク:おいま井戸
あとがき
前回(2023年6月)との比較という点では私自身がSNSで紹介した為に数字が跳ねてうた朱峯がランク外になりました。
こちらは既に建物が焼失、跡地へ続く道も通行止めで監視カメラ付きという物々しい状況です。今後も再び注目を集めるようになることはないでしょう。
それと何故か前回一位の本危がランク外に。検索でうちのサイトが上位にいる状況は変わらないのですが、人々の興味を集めなくなったのでしょうか。謎です。
有名スポットが無くなってから老舗スポットの数字が上がっているのは、前回から続く興味深い傾向です。
原動力はやはりYouTubeかと思います。心霊スポット巡りはそれ自体が数字を持っているコンテンツなので、これから一花咲かそうという人は着手するのでしょう。
アメリカンドリームではないですが、そういう大志を抱く人が訪れる場所が残されていて欲しいです。余り説教臭い事を書くつもりはありませんが、お札の家や廃納骨堂はマナーの悪さに潰されたと思っています。物を移動させない、手荒ない事をしない、撮影のためなどで何かを動かしたとしても原状回復。これくらいは守りましょう。
ではまたその内に数字の動きを紹介したいと思います。お楽しみに。