心霊スポット「撮影したかった」 児島署 建造物侵入疑いで3人逮捕(https://www.sanyonews.jp/article/1231198?rct=jiken_jiko)
児島署は廃業した倉敷市内のホテル、ラ・レインボーに侵入したとして、2022年2月19日、建造物侵入の疑いで堺市南区、会社員の男(56)ら大阪、京都府の男女3人を現行犯逮捕した。
3人はSNSを通じて知り合い、「廃虚のスポットとして有名なので撮影したくて入った」といずれも容疑を認めている。
意外とニュースで大きく扱われていた印象です。
逮捕されたのが56歳、49歳、30歳と常識をわきまえているであろう年代である事も注目された要因かもしれません。
倉敷市のラ・レインボーは瀬戸大橋ブームに合わせて開業したホテルです。
世界最大規模(当時)の展望タワーを持ちますが、瀬戸大橋の交通量が想定を大きく下回った事やブームが長続きしなかった為に短期間の営業期間で終了しました。
関連リンク:ラ・レインボー
建物は長らく放置されたままで、立入禁止の看板はあるものの侵入は非常に容易な状態です。
なので中に立ち入る人が多く、内部は大量のグラフティが描かれています。
これが2021年時のバリケード。
ご覧の通りフェンスの網が壊されて人が立ち入れるような状態になっています。
下側からも侵入は可能で、定期的にフェンスや有刺鉄線が更新されていることから管理されていることは分かっていました。
尚、上の写真も含めて私は立入禁止の場所には立ち入っておりません。
逮捕された3人は心霊スポットの写真を撮りたかったと供述しています。
ラ・レインボーはそもそも営業期間が短く、現役の内に心霊の噂が出たことはありません。
しかし廃業後にオーナーが自殺したなどの怪情報が流れ、恐らく心霊スポットと言われるようになったのはその頃です。
ちなみにラ・レインボーを作ったのはラ・レインボーカントリー倶楽部というゴルフ運営会社。(現在は廃業)
この噂は事実ではありません。
どういう目的で写真を撮りたかったのかは分かりませんが、SNSに投稿する為に重大なマナー違反を犯す話は昨今よく耳にするようになりました。
建物の中で撮影する場合は、廃業済みであれ現役であれ、持ち主に許可を。誰もが発信者になりうる時代ですが、発信者としての心構えを持つことも重要です。
3人には気の毒ですが、この報道が無法地帯になりつつあるネットでの配信のマナーへ一石を投じるようになればいいなと思います。