少し前にサイトの資料として「日本怪奇名所案内」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1976年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。

名古屋港コンテナ置き場の霊(愛知県)

名古屋港のコンテナ置き場の怪談です。

霊を目撃したのは荷役会社の社員で、コンテナの有る方から海に出て釣りを楽しんでいたそうです。
そうこうしている内に視線を感じて見て回ると、コンテンの一つに人の姿が浮かび上がっているのを見つけました。
それから別の荷役会社でも幽霊の目撃談が相次ぎます。そして目撃情報から以前にウインチの操作ミスで荷物の下敷きになって死んだ従業ウインではないかと噂されるようになったそうです。

この噂についてネットで調べたものの、それらしいものは出てきませんでした。
名古屋港では金城埠頭が知られているようですが、今回紹介したお話とは内容の異なるものです。
港は近年になって立ち入り出来ないように柵が施されたような場所もあります。もしかするとそういう時代の流れの中で消えてしまった噂なのかも知れませんね。

川の上を歩く女の幽霊(群馬県)

前橋市を流れる広瀬川の怪談です。
真夜中に白いきものを着た女性が広瀬川をスーッと渡っていくのが目撃されたそうです。
この事が噂になって地元紙に掲載されるなど騒ぎが大きくなった頃、利根川で上半身だけの女性の死体が上がったそうです。線路の飛び込み、弾き返されて川に落ちたものと見られています。

広瀬川は利根川の支流なので、もしかするとこの件とつながっているのかも知れません。

地蔵様の集まる迷える霊魂(埼玉県)

新座市の市場坂の辺りにある地蔵の怪談です。
地蔵があるのはこちら。

残念ながらストリートビューでは地蔵は見えませんが、赤っぽい生け垣の内側に見える屋根が地蔵がおられる建物です。

この地蔵は見つめていると時折ニヤッと笑い出すそうです。
しかもその笑顔はいい意味ではなく、目撃した人は数日寝込んでしまう事もあるそうです。

著者は地元の方と思われる中村さんの話として「この地蔵に成仏していない亡霊が集まっている」と紹介しています。
地蔵の近くにある市場坂橋の旧橋は自殺の名所だったらしく、その霊ではないかと地元では考えられているそうです。

余談ですがこの話をネットでも調べたところ、怪談としては今でもよく知られているようでした。
しかし少し差異があります。現在ネット上で見られる噂では、地蔵が笑うのは顔ではなくお腹にある補修跡の顔のように見える箇所だったようです。
しかしそれも現在では更に補修して消されているそうです。

…と、長くなってきたので今回はここまで。
水辺の幽霊についての怪談は残り2件です。
また徐々に追加していきましょう。

この本の他のスポットについてはタグの「日本怪奇名所案内」をご確認下さい。




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