津山市の美作大学が公立化を要望 背景と公立化検討のポイントは? 岡山(https://news.ksb.co.jp/article/15225543)
2024年1月、津山市の美作大学を公立の大学にしてほしいと運営する学校法人が市に要望しました
少子化や若者の大都市圏への進学志向が高まる中で、志願者数が減少し大学の存続が危ぶまれるとしています
津山市の私立大学である美作大学が、津山市に対して公立化の要望を出しました。
志願者数が減少しており、短期大学部は既に2025年で募集を停止する事が決定しています。
美作大学の公立化は以前から議論が続けられています。
私のブログでも2020年に紹介したことがあります。
この記事の中で2017年から検討が始まっている事が記されています。
作陽大学が倉敷に移転しており、最近では高校も新倉敷に移転しました。津山市としてはこれ以上、学校を失う訳にはいかないという気持ちは強いでしょう。
進学先が無ければ若者の多くは高校を卒業した時点で津山市を離れてしまいます。いったん故郷を離れて戻ってこない人も多いでしょう。私は玉野市民ですが、進学で遠方に出た友人の大半は進学先で就職活動をして、そのまま社会人になりました。
若者を確保するには家を離れずに進学先がある事は重要な条件です。
今回の話しは学校側からなので、公立化に関しては両想いという事ですね。
後はどのような枠組みで公立化していくのかと、多大な税金が動くことになるでしょうから、市民からの賛同が得られるかどうかですね。
個人的には偏差値の底上げは必要かと思います。2024年時点での美作大学の偏差値は40~42.5。税金が動くのであれば、50近くは無いと、市民としても公立化に賛成しづらいのではないでしょうか。
それと公立化するという事で、現在の経営陣をどうするのか。退陣して貰って市が主体で動くのが良いと思いますが、それで大丈夫なのかどうか。
この2点はクリアしないと厳しいでしょう。
逆にそれさえクリアできれば、学校の運営も安定しますし、公立という事で各種費用も抑えられるでしょうし、それなりの人気は獲得できるのではないでしょうか。
津山市に大学がある事は、津山だけではなく県北部全体にも影響しかねません。個人的には市立の枠組みだけではなく、県立を目指すのもアリではないかと思います。