少し前にサイトの資料として「実写!日本恐怖100名所」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1978年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。

たたりの古株(北海道)

国道沿いにある古株についての話です。
前回の記事で白い着物の女性が目撃されたという場所も国道沿いでしたが、北海道は国道沿いに心霊スポットが多いのでしょうか。

今回の場所は国道234号線。
泣く木と呼ばれるニレの株で、根の部分だけが残る朽ちた状態です。

かつて室蘭線の工事で食事係をしていた女性が男性らに嬲り者にされ、まだ茂っていた当時のニレの木で自殺しました。
その後、国道工事のために木を取り払おうとすると泣くような音がした為にそのまま残されたそうです。
木のある栗山町の町史に記述があるらしく、他にもアイヌと和人の心中の伝説もあるのだとか。

岡山でも奈義の日本原演習場の呪いの桜もありますし、自然への畏怖はいつの時代になっても消えないものなのでしょう。

髪が伸びる不気味な人形(北海道)

これは超有名な怪談ですが、北海道のお寺だったのですね。
萬念寺という寺院に納められている、髪の伸びるお菊人形です。

お菊人形の経緯については幾つかの説がありますが、この本ではお菊人形の本来の持ち主である菊子ちゃんのお兄さんである鈴木永吉さんのインタビューを掲載しています。
対称年の対象博覧会で妹の為に買った人形がお菊人形です。
菊子ちゃんは一緒に寝たり食事をするなど、この人形を大層気に入っていたそうです。
しかし大正8年に急逝。仏壇に人形を祀り、朝夕と菊子ちゃんの霊に語りかけていました。
そしてふと気が付くと、おかっぱだった人形の髪が肩まで伸びていました。

現在の定説になっているストーリーと同じですね。
やはりこれが正しい説なのでしょう。
後に樺太移住の際に萬念寺へ預け、戻ってきて更に髪が伸びている様子を見てそのまま供養を頼んだのだとか。

余談ですがこの本ではお寺に預ける前後のエピソードが抜けています。

呪われた恐怖の建物(北海道)

こちらも有名なお話しで、北海道の赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎)です。
心霊写真の名所として知られていました。
観光地なので建物の前で写真を取ると、少しせり出した部分の二階の窓に霊が出るというものです。

心霊写真自体がデジタルの時代になって急速に衰えてしまいましたが、昔は知り合いが北海道旅行に行くとその写真をチェックするという不謹慎な楽しみがありました。

…と、長くなってきたので今回はここまで。
また徐々に追加していきましょう。




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