少し前に津山市の廃業した津山プラザホテルを紹介しました。
実はその時にもう一つ気になる建物がありました。
こちらです。
私は津山市に行く時にこちら側からのルートを通ることが多く、前から気になっていました。
今回は徒歩できていたので、近くの住宅地で訪ねてみる事にしました。
すると作陽音楽大学の学生さんの寮だよと教えてもらいました。
倉敷市に移転した現在のくらしき作陽大学の事です。
大学が移転した後は特に使われいないんじゃないかと、そしてボヤが起きたこともあったという事を聞きました。
建物の下には自動車が置いてありますが、作陽学園の教職員が利用しているのでしょうか。
作陽音楽大学の移転については内田康夫の「歌わない笛」舞台探訪内で少し触れていますので、興味がある方は御覧ください。▶歌わない笛・舞台探訪
ちなみに先日紹介した津山プラザホテル。
非常に近い場所にあります。
先に紹介した「歌わない笛」の小説内でも、大学の移転がホテルなどの宿泊施設にも影響するという旨の事をかいてありました。このホテルの廃業にもその影響はあったのかも知れません。
家に戻ってからその辺りを調べ直してみると、全国の廃墟情報をまとめている「廃墟検索地図」様でも紹介されていました。
この寮の名前は常磐寮が正式名称です。
大まかなところは私が聞いてきた通りですが、どうも火事はボヤというよりも普通に火事、それも放火だったようです。
大学が作成したPDFの資料によると作陽音楽大学の校地は岡山への移転計画で入手していた岡山校地と共に売却、倉敷の現大学の建設工事の費用に充てる計画になっていました。
しかし景気の冷え込みで売却ができず、倉敷の方の予算を変更する事になったようです。
恐らくこの常磐寮も想定外に残すことになった建物なのでしょう。
既に高校の移転も決まっていて、この辺り一帯は本当に空き家だらけの状態になってしまいます。
立地も駅には近いですが、津山の市街地は駅前よりもイオンモール津山などの商業施設が出来ている東側に移っています。
高校が出た後の跡地については、個人的には厳しいのではないかと感じました。