【心霊読書】日本怪奇名所案内を読んでみたよ! 公共施設の怪④


少し前にサイトの資料として「日本怪奇名所案内」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1976年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。
今回は公共施設の怪編の4回目です。

地下鉄を急停車させた幽霊(東京都)

地下鉄が青山通りの地下を走行中に警笛とともに急ブレーキを掛けたという出来事。
何事かと思って外を見た乗客たちは線路の前方をあるく若い娘の姿を目撃したそうです。
電車は彼女に気付いて急停車したのです。
そして何度か警笛を鳴らす内に娘の姿は消えました。

実はこの現象はその辺りで自殺をした女性の命日、彼女をはねたのと同じ車両が走る度に起こっているのだとか。

名古屋駅のコインロッカー(愛知県)

このタイトルは本に掲載されているものですが、正確には心霊現象が起こったのは名鉄名古屋駅、この本が出た頃の名称では新名古屋駅です。

男性が遅い時間帯で人もいない駅の中を歩いていると、コインロッカーの前を通り過ぎようとすると大きな音がしました。
振り返ると鍵の札が音を立てたように見えたので、そのまま用事を片付けにいきました。
そして戻る為に再び新名古屋駅のロッカーに来ると…、なんと赤ちゃんの声が聞こえてきます。

確認するために使用中のロッカーに耳を当てて見ると、今度は全くそのような声や物音はしませんでした。
空耳だったのだろうと自分を納得させましたが、その10日後に新名古屋駅のコインロッカーで赤ちゃんが放置される事件が起こりました。

その時にすでに赤ちゃんは入っていたのか、それとも男性は予知をしていたのでしょうか。

この怪談に注釈を加えると、この本が出版される少し前の1970年代前半にこの種の事件が多発して問題になっていました。
当時のコインロッカーの使用期限は5日間で、赤ちゃん以外でも犯罪の証拠を入れてしまえば相当な時間が稼げる事になります。
現在の駅のコインロッカーの使用期限が一般的に3日に設定されているのは、この対策として縮小された為です。

wikipediaでもコインロッカーベイビーという名称で掲載されているので気になる人はチェックして見てください。

早朝の青山墓地で見たものは?(東京)

青山霊園に犬の散歩に行くという男性からの怪談です。

早朝の人通りの少ない青山墓地で散歩を楽しんでいましたが、連れていた二匹の犬が旧に激しく吠え始めました。
そして飼い主は犬に引きずられるままに近くの空き地にあるゴミ捨て場にたどり着きました。
ここでも犬たちはけたたましく吠えますが、よく見るとそこに黒い和服の女性が座っていました。
女性も犬を睨みつけており、まるでそれに怯んだように犬は鳴き止んだそうです。

飼い主は慌てて女性に謝罪をしようとお辞儀をしましたが、そうする内に女性の姿は消えてしまったそうです。
犬たちは人ならぬ存在に激しく吠えていたのでしょうか。

この怪談についてネットで検索してみましたが、それらしい話題はヒットしませんでした。…というよりも、広大な墓地だけあって有象無象で様々な噂話があるようです。
この話もその中の一つ、ということでしょうか。

余談ですが、この話をした男性は青山にあったVANの関係者だそうです。
この本が出版された2年後に破産しましたが、最盛期には青山通り周辺はVANや関係企業が立ち並んだことからVANタウンと呼ばれるほどだったそうです。
現在のVANは破産した旧VANの商標権などを引き継いだ新会社です。
その旧VANの創業者は石津謙介氏。岡山市出身です。

…と、長くなってきたので今回はここまで。
また徐々に追加していきましょう。

この本の他のスポットについてはタグの「日本怪奇名所案内」をご確認下さい。




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