少し前にサイトの資料として「実写!日本恐怖100名所」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1978年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。
幽霊が残していった着物(愛知県)
岡崎市の九品院という浄土宗の寺院に伝わる怪談です。
1852年に酒手島村の百姓の息子で常蔵という者が病気で急逝した。
それから8年も経った頃、急に常蔵の霊が夢枕に立つようになった。9月4日にはいとこの枕元へ、そして10月16日には兄の妻の元へ。
彼はいい葬儀を出してもらったものの、それ以降は心のこもった供養をしてもらえなくて悲しいと告げたそうです。
そして自分が現れた事を証明するために、長持(現代の衣装ケースのような箱)の中に片付けられていた自分の袖の片袖をちぎって兄の妻の元へ残していきました。
その後、残された袖と片袖をちぎられた常蔵の着物は九品院へ納められ、常蔵を手厚く供養したそうです。
国道160号の魔界(富山県)
富山県氷見市を通る国道160号線の怪談です。
氷見市小竹~下田子までの約3キロは白骨街道と呼ばれる心霊スポットなのだとか。
これが現在の国道160号線。典型的な郊外に通る三桁国道です。
この道が交通事故の多発地帯だそうです。確かに速度が出やすそうで、なだらかなカーブがいくつかある…というシチュエーションは事故が多くても不思議ではありません。
しかし幽霊街道などと呼ばれるのはそれだけではなく、本当に幽霊の目撃情報があるのです。
白っぽい幽霊が道を横切った、女の幽霊が家の方に消えていった…。
もしかすると事故を起こした人も幽霊を避けようとして…という事例もあるのかもしれませんね。
…ということで今回は2つしか紹介していませんが、ここでちょうど中部地方が終わるのでここまでにします。
中部地方が意外に少なかったですね。人口の多い愛知県などはもっと出てくるのかと思いました。
では次は近畿地方編です。徐々に追加していくので、お付き合いください。
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