【心霊読書】実写!日本恐怖100名所を読んでいくよ 北海道・東北地方編⑤


少し前にサイトの資料として「実写!日本恐怖100名所」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1978年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。

座敷わらし、出現!(岩手県)

この話しの舞台は現・二戸市で当時の金田一村の緑風荘です。
ご存じの方もいるかも知れませんが、座敷わらしの宿として人気の宿泊施設です。
実写!日本恐怖100名所が発表される2年前に緑風荘の座敷わらしをモデルにした「ユタとふしぎな仲間たち」が発表され、1974年にはテレビドラマ化、1977年には劇団四季でミュージカル化されました。

この本の記事は座敷わらしの人気が爆発する直前だったようです。
その為か当時のご主人である五日市栄一さんは座敷わらしに初めて会った時に捕まえようとしたエピソードを書いています。
ちなみに金縛りで捕まえられなかったそうです。

尚、当時の建物は2009年に火災で焼失。
現在は新しい建物で営業を再開しています。

謎の”カンカラ石”(岩手県)

盛岡市の大泉寺の墓石の話です。
おかん様と呼ばれる女性の墓で、花崗岩とは思えない「カンカンカン」と澄んだ音がするそうです。

おかんは実在の女性だったようです。
夫が盛岡城築城の工事の際に怪我をして動けなくなりました。
そこに夫の上司がおかんに言い寄ってくるようになります。
おかんは拒否し続けましたが、これ以上断ると夫にも害が及ぶと考えてある提案をしました。
夫を殺したら受け入れる」と。
そして自ら夫に変装して殺害されました。
身命を賭して貞操を守ったおかんは「貞女の鏡」として信仰の対象になりました。

カンカンという音はおかんの泣き声とも、死後に仏門に入った夫がおかんを呼ぶ声とも伝えられているそうです。

…それより誰だ、最初に墓を叩いたの。

鬼座実在した証拠か!?(岩手県)

盛岡市の三ツ石神社に伝わる鬼の手の話です。
この手の伝承は各地で見られるもので、たとえばその手が大きかったら巨人の伝説になったりします。

かつて人々を困らせていた鬼を三石の上にお祈りをして捕まえました。
そして境内にある岩に縛り付け、もう悪さをしないという証拠に手形を押させた跡なのだとか。
岡山では同様のパターンでカッパの手形があります。

…と、長くなってきたので今回はここまで。
岩手県は怖いというよりも伝承系のお話が多い印象です。続きではどのようなものが出てくるか楽しみにしましょう。

同書の他の記事はタグ「実写!日本の恐怖100名所」で確認していただけます。




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