少し前にサイトの資料として「最新日本の心霊恐怖スポット100」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
2003年出版の本でで、ちょうどネットが普及し始める時期です。あの頃、どんな心霊スポットが関心を集めていたのか見てみましょう。

トンネル内にいまも浮遊する謎の赤い発光体(北海道)

北海道の留辺蘂町、現在の北見市の常紋トンネルに関する怪談です。
このトンネルはJR北海道の鉄道トンネルです。工事の際に劣悪な労働環境だった事が知られ、完成までに100人以上の死者が出ています。
1970年には立った状態の遺体が発見され、これは反抗的だった為に殺害された労働者が人柱にされたものと見られています。

この本では肝試しに行ったグループが赤い玉に襲われ、実際に痛みを感じたという話が紹介されています。
玉が当たった肩には人の歯型のような跡が出来ていたそうですよ。

それにしても、いくら夜中とはいえ鉄道トンネルに入っていく勇気は凄いですね。
終電後の時間帯でも管理などの目的で走行する場合があり、とても危険です。このスポットへの凸は上の動画のように車内からがいいでしょう。

アイヌの血塗られた暗い歴史の怨霊が、いま蘇る(北海道)

遠軽町にある瞰望岩にまつわる怪談です。
岩の写真をカレンダーにしようとしたところ、写真に幾つもの人の顔が写っていたという怪談が掲載されています。

これはストリートビューの画像ですが、岩と言ってもかなり巨大です。
かつてアイヌ人同士の構想が起こった際に、この岩が砦に用いられたそうです。
その時に岩の下を流れる川が洪水を起こし、岩の下に陣を構えていた一派が全滅したという伝説が残されています。

誰もいない廃坑の町が、訪れる人をたぶらかす(北海道)

阿寒町、現在の釧路市の雄別炭鉱跡にまつわる怪談です。
炭鉱としては1970年に閉山しており、それに伴い働いていた人々は町を離れていったそうです。

当時、炭鉱で働いていた人々が住んでいたアパートなどが現在も残されています。
この本では雄別で生まれ育った父親を連れて、炭鉱町の名残を見に来た家族の怪談が掲載されています。
橋がありそうに見える崖に落ちそうになったり、道に迷ったりと不思議体験をしたそうです。

この炭鉱跡は今でも心霊スポットとして知られていますが、専ら炭鉱で働いていた人が亡くなった事に起因するようです。
ただし何か噂になるような大事故が発生していた訳でもないようです。
ネットを見ていると閉山になった時期に日本の景気が良かった為に、働いていた人々が速やかに新たな職を得られた為に鉱山町が早々にゴーストタウンになったというのが原因のようにも感じました。

こちらは心霊スポットとしての雄別鉱山跡のシンボル的なスポットである病院跡です。
以前は荒れていたようですが、2007年に鉱山跡が近代化遺産に認定されてからは管理されるようになったそうです。もしかすると噂自体も徐々に減退していくのかもしれませんね。

…と、長くなってきたので今回はここまで。
また徐々に追加していきましょう。

この本の他のスポットについてはタグの「日本怪奇名所案内」をご確認下さい。





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