岡山県ではここ2~3年の内に著名な心霊スポットが一気に焼失しました。
幾つか振り返っていきましょう。
廃納骨堂
まずは岡山市中区にあった廃納骨堂。
霊園の中にあった納骨堂が使用されなくなり、入り口が破壊されて出入り自由の状態になっていたスポットです。
雰囲気のある残留物があった事から、YouTubeなどでもこぞって取り上げられました。
2021年の秋ごろに建物が撤去され、更地になりました。
由加山・お札の家
続いて倉敷市で県内最強スポットとして知られた由加山お札の家。
移転した宗教施設の跡地で、お札の残留物が多かったことから何かを封じる為にお札が貼られていたなどの怪情報が流布。
こちらも多くの探訪者が訪れましたが、2022年に解体されて更地になりました。
廃納骨堂とは距離的にも掛け持ちが出来るので、YouTubeなどでは「岡山編」などと銘打って紹介されることも多かったようです。
旅館水仙
続いて井原市の料亭水仙。日本家屋の立派な作りの料亭でした。
こちらは私の記憶では元々は心霊スポットではなく、単に廃墟探訪の施設だったように思います。
近年、廃墟=幽霊が出る…というような流れがあるように感じます。こちらも2022年に撤去されました。
キューピーの館
そして岡山市北区のキューピーの館。
子供の成長を祈願する宗教施設の跡地のようですが、その際に奉納される人形が残されている事からスポットとして知られるようになりました。
ここは今でも心霊スポットというよりは、雰囲気が怖い場所として知られているようです。
建物は残っているものの、残留物の人形の多くが片付けられました。
それ以降の探訪者が残っていた人形をまき散らすなどして恐怖スポットとしての体裁を保とうとした形跡は見られますが、往年の雰囲気には及ばずスポットとしては廃れているようです。
今後の岡山の心霊スポットは…?
YouTubeで「岡山 心霊スポット」等をアップロード日順で検索してみました。
有名スポットが無くなった現状、岡山の心霊スポットハンターたちはどこを攻めているのでしょう。
・キューピーの館
人形が少なくなったとは言え、岡山では老舗スポットです。
名前で数字が取れるのでしょうね、意外とまだ訪問している人はいるようです。
YouTubeなどのお金が入るプラットフォームを利用している人の中には、事実関係よりも有名スポットを攻めることを重んじる傾向があるように感じます。
・種松山のトイレ
公園のトイレ。こちらも老舗のスポットです。
ぶっちゃけ夜の公園のトイレって怖いよねレベルでしかないスポットですが、県内では数少ない現役の有名スポットです。
ここは探訪中に人に凝視されるなどの報告が複数件上がっています。公衆トイレでカメラを持ってうろついているというのは、幽霊より恐ろしい体験をする危険性があります。ご注意ください。
・常山城跡
ここも県内では老舗のスポットです。長らく車道が崩落したままで、短距離ながらわりとガチの登山をしないとたどり着けない状況が続いていた為にスポットとしては廃れてしまいました。
ちなみに車道は復旧していますが、そもそも道幅が狭く真っ暗なので夜の訪問は幽霊より道の方が明らかに怖いです。ガードレールがない為に運転を見すると心霊スポットハンターから幽霊に早変わりの可能性もあるので要注意です。
そのせいか、余り夜に訪問する件数は伸びていないようです。
・古城池トンネル
テレビで紹介されたことがある有名スポットです。
公衆電話の女とジェットばばあの出没情報がありますが、とにかく交通量が多い。後ろでゴーゴーと車が走るので、雰囲気がありません。
それが原因なのかは分かりませんが、紹介される件数は少なめです。
概ねこれくらいです。全体的に見て、岡山県は心霊スポット不毛の地になったのだと感じました。
いい事なんですけどね(笑)
うちのサイトのようにインデックスページを持つHTMLサイトだとマイナーなスポットや、今は立ち入れない向山洋館なども有力なコンテンツですが、検索が主体でかつ実際の取れ高に左右される動画コンテンツでは、数字を持たないスポットを紹介する価値は余りありません。
倉敷のラ・レインボーのように逮捕者が出た事例もありますし、当面はこのまま低調にとどまりそうですね。