新アリーナ 岡山市単独で実現へ 市長方針 31年度稼働目指す
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岡山市が県に参加を求めていた新アリーナ計画で、大森市長は岡山市単独で実現の方向性を決めました。
県は参画する理由がないなどとして応じない姿勢を示しており、市単独事業として2031年の稼働を目指す。

市単独事業で再スタート、新アリーナ計画

岡山市と岡山県の関係悪化が表面化するなど、揉めに揉めた新アリーナ計画ですが、これで県の参画については決着しました。
市単独事業として仕切り直しになります。市単独なので事業を縮小化と思いきや、どうも流れとしては逆に大きくするようになりそうです。
規模に関して中途半端である事を指摘する声が多く、基本計画に遭った5,000席以上をさらに拡大する可能性があります。

これは新市民会館(岡山芸術創造劇場)の際にも出ていた意見です。
5,000席だと岡山市総合文化体育館やジップアリーナと言った既存の施設を下回る事になります。更に香川県で年内の稼働が決定している香川県立体育館(あなぶきアリーナ香川)も同規模です。
これが一万人規模なら例えば有名歌手のコンサートが開催されたりとか、大型のイベントが実現する可能性も高くなってきます。中途半端なものを作って使われないよりは、思い切って大きなものにして従来は岡山県が選ばれなかったような大型のコンサートやイベントが行われるようになる方が…という声は大きいのです。
コンサートに関しては県都でありながら、倉敷市民会館に後塵を拝する状況が続いています。作るならしっかり作れという声が挙がるのは理解できる気がします。

次の市長選の争点になるか…?

しかし反対意見が多いのも事実です。
そもそも必要なのかどうか。今回のアリーナ建造については地元スポーツ団体からの声を理由に挙げられる事が多いです。
大森市長も「バレーボールなどのプロが将来求める施設基準を満たす施設がない。このままでは岡山のプロスポーツの灯が消えてしまいかねない」と発言しています。
プロスポーツの会場として利用するには一定の基準があり、それをクリアする必要があります。それがないと強豪チームでもプロリーグに参加できなかったり、強豪チームでも下の等級のリーグでの活動に留まる事になります。

これに関しては施設が先か、実績が先かというややこしい議論にもなっていますが…。

しかし市民がどう思っても計画は進んでいくじゃないか!という事ですが、ちょうど2025年の秋に岡山市長選があります。
2031年稼働予定の計画なので、その市長選で是非を問う事が出来ます。大森市長の人気に伴う選挙なので、出直し選挙ではありませんが民意を問うのにいいタイミングです。岡山市では過去には岡山チボリ公園の計画が中止になった事例もあります。本当に岡山市民の多くが反対なら、ここで建設反対派の候補が勝つ筈です。
現段階では単にネット上で反対派が目立っているだけという可能性もあります。

どうあれ、まずアリーナ反対の候補が出る必要があります。
現時点で立候補しそうな人としては前回の落選時から再チャレンジを掲げて活動している浦上さんがおられますが、アリーナに関しては微妙なスタンスですね。明確な賛成の立場にはないものの、公設民営の方針などを調整出来れば賛成になりそうな発言もあります。誰にせよ反対の立場で立候補すれば、要望を出している岡山県経団連、商工会議所からの推薦は難しくなります。反対にすることで組織票の面では大きなデメリットになります。
ただご年齢的な面で今年で70歳の大森市長自身の出馬も微妙な気がします。どちらにせよまだ一年以上も先の事です。状況がどのように動いていくのか注視しましょう。

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