先日、岡山市北区足守にある大光寺様へお参りをしてきました。
足守藩木下家の代々の墓所がある寺院です。
事前に2012年ごろの記事でお寺がやや傷んでいるという情報は得ていたのですが、2020年に山門を訪れた時点で”やや”ではないような感じがしました。
高名なお寺らしくない様子です。
お寺の建物が見えてきましたが、この状況です。
木々が茂って、その奥に白塗りが剥げた状態の塀が見えています。
とりあえずどなたかおられたらご挨拶をと思って玄関の方へ行きましたが、どうやらその必要はなさそうです。
無住のお寺とは聞いていたのですが、お寺の場合で無住は二つの意味を持ちます。
住職がいない無住、そして誰も住んでいない無住です。
ここはどちらも当てはまるようです。
本堂です。
真新しい消火器がある事から管理されている事はうかがえます。
写真左手の貼り紙には板の間に上がらないようにと書いてありますが、理由は簡単です。
ここは人が上がったら恐らく抜けます。
本堂の隣には位牌を収めた霊廟がありますが、ご覧の有様です。
この日は着ていた服が藪漕ぎ向きではないので、境内の散策は諦めました。
写真はなるべく綺麗に見えるように撮影しましたが、建物の裏側に回ると吹きさらしの状態になって建物がかなり傷んでいるのが判ります。
手前で崩壊しているのは恐らく納屋のような建物だったのではないかと思います。
県の文化財指定を受けている霊廟だけでも、もう少しいい状態に保つ為の手を打って欲しいものです。
寺院の裏側に回ると木下家の墓所があります。
こちらは綺麗に管理されています。
多くのお墓があるので、じっくりと手を合わせて過ごします。
もしお話が出来るのなら、現在の岡山や足守についてどのように感じられているか聞いてみたいものです。
寺院の脇にあったこちらの建物。
恐らく神社で言う所の参集殿のような建物なのだと思いますが、こちらもドアが外れるなどの状態でした。
残念ではありますが、恐らく本堂などの建物はこのまま崩壊していくのでしょう。
文化財指定を受けている霊廟は荒れていませんし、県による救済の可能性がありますが、本堂は直すよりも建て替えた方が早いと思います。
この写真を撮ったのが2020年3月。
これより後に訪れる方は建物に余り近づきすぎないように注意しながら参拝してください。
危険です。