岡山市東区の葬儀社勤務の方からの又聞き話ですが、岡山市で火葬場の供給不足の問題があるのだとか。
厳密に言えば火葬場は足りているはずなのに予約が取れないのだとか。

岡山市の火葬場

まず岡山市の火葬場について調べておきましょう。
市営の火葬場は現在、東山斎場、西大寺斎場、岡山北斎場の3箇所です。
この内、西大寺斎場は廃止が決定しています。その為に火葬場の修理が行われておらず、本来の半分の件数しか火葬を行っていません。
また東山斎場も数年前のリニューアル時に火葬の件数を減らしています。

将来的な人口減を見込めば仕方ないことです。
西大寺斎場の廃止後に新たに建てられる火葬場は瀬戸内市と共有される事が決まっており、設置場所は瀬戸内市の旧邑久町になる予定です。

偏る利用者数

岡山市の火葬場の稼働状況については西大寺斎場を除く2箇所はネット上で確認できます。
本来は葬祭業者が火葬場に予約を入れる為のサービスですが、我々一般人でも火葬場の予約状況は確認できます。

上記サイトの数字が左側に表示される時間帯の予約可能件数です。✕は空き無しか火葬が出来ない時間(日)です。

このブログを書いている時点では亡くなる方が多くない時期なのでどちらの火葬場も予約可能な時間は豊富にあります。
それでも岡山北斎場に対して東山斎場の予約が先になくなっている事が分かるかと思います。

岡山北斎場は岡山空港の近くにあり、岡山市の中でもかなり北部に位置します。
北区の中でも北の方の住民が主に利用する事になるのでしょう。
対する東山斎場は岡山市の南区、中区、北区の市街地寄り、そして西大寺斎場の稼働率が落ちている為に東区の住民の利用も増えています。
この為にキャパオーバーで冬季の亡くなる人が増える時期に、火葬場の予約待ちで日程が数日伸びるという事が実際に発生しているのです。

東京などの大都会ではまま聞く話ですが、地方都市の岡山市でそのようなことになっているとは知りませんでした。

それなら東山よりも予約の取りやすい岡山北斎場を選べばいいという意見もあると思います。
しかしこれは地区によってはリスクを伴う選択なのだそうです。
火葬場は予約時間に遅れるとご遺体の火葬をしてくれない場合があります。遅刻厳禁です。火葬場のスケジュールに空きがあれば対応してもらえることもあるようですが、詰まっていると最悪の場合は翌日以降に回される可能性もあります。
前述の通り岡山北斎場は岡山市の中でもかなり北に位置し、途中には津島などの渋滞多発ゾーンがあります。その為に到着時間が読みづらいのです。
なので距離が離れている業者は日程を延ばしてでも安全に到着できる東山を選ぶ事になります。
そして市の火葬場全体では空きがある状況でありながら、日程を延ばして葬儀をする人が増えるという逆転現象が生じます。

さしあたっては前述の邑久に新設される岡山市と瀬戸内市の新火葬場の完成により、東区の火葬需要を東山から移動させる事…でしょう。
しかし東区の多くの場所で瀬戸内市邑久町庄田に建設予定の新斎場よりも東山斎場の方が数キロ単位で近いのです。
さてさて、この火葬場不足の問題は人口が減るまで続くのでしょうか。




こちらもお勧め  天地無用! 舞台になった場所のフリー写真(太老神社、遥照山、こうもり塚古墳)