岡山市と瀬戸内市が共同で令和7年度からの運用を目指して、新しい火葬場を作り始めています。
現在、瀬戸内市は岡山市の西大寺斎場を主として利用しているようですが、その西大寺斎場も老朽化が進み火葬できる件数が従来の半分程度に落ち込んでいるそうです。
そこで二市が共同で火葬場を造る計画になり、ブルーラインの辺りで建造が始まっているようです。
…というニュースを見た事がある人は多いと思います。
私もこのニュースを見て、瀬戸内市は火葬場を持っていないのだと思い込んでいました。しかし、違うんですね。
実は瀬戸内市は発足時点から既に瀬戸内市営火葬場という施設を持っています。
所在地は瀬戸内市牛窓町鹿忍です。水没ペンション村の所在地として地名を知っている人もいるかもしれませんね。
ストリートビューで来られるのはここまでですが、この先に小さな火葬場があります。
この火葬場は瀬戸内市の前身の一つである牛窓町が整備していた施設です。なので地元では牛窓斎場と呼ばれる事もあるそうです。
そして合併後も利用に関しては旧牛窓町のエリアに住んでいる人のみに限られています。公式サイトにある利用条件のスクショを盗用します。
一行目が原則の条件になりますが、「死亡時に牛窓地域に住民票、または本籍がある人」となっています。
つまり牛窓町に住んでいる人又は過去に住んでいたり親の出身地などで本籍地が牛窓にある人だけが利用できる火葬場なのです。
合併後も旧町時代の運用のままで引き継がれているのですね。
一日に火葬できる件数が2件という、規模的に決して人口の多くない牛窓町が町民の為に整備した施設です。新市に移行した為に牛窓の人々が火葬の予約が取りづらくなる事がないようにという配慮なのでしょう。
ただし牛窓以外の瀬戸内市民へのメリットも少しだけ存在します。利用料金についてのページを再び盗用します。
利用条件に牛窓町に本籍がある事が必須なのは前述の通りですが、その上で住所が瀬戸内市を構成する他の地域(邑久地域、長船地域)の人の場合は利用料金は牛窓に住んでいる人と同じに設定されています。
ちなみにこの斎場は令和2年の瀬戸内市公共施設再編計画では新斎場の完成後に廃止の予定になっています。