「吉備路マラソン」一転中止 岡山・総社、2・1万人エントリー 新型肺炎拡大受け実行委決定(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200221-00010000-sanyo-l33)
2020年2月21日、23日に総社市で開催予定だったそうじゃ吉備路マラソンの中止が決定しました。
片岡聡一市長が最終的な判断を21日午後2時に下すとしていましたが、それに先んじて山陽新聞の報道がありました。
2月19日には屋内イベントの前夜祭を中止した上で、万全の態勢を整えて実施するとのツイートをしていましたが、厚生労働省から開催の是非についての問い合わせがあったようで、最終的に中止の判断になりました。
マスクをランナーとボランティア用に2万4千枚配布する
医師14名を含む153名体制の医療チーム
手洗い義務化
会場内100箇所の手洗い場に消毒液を合計で104リットル分用意する
これらの対策をした上での開催を決めていましたが、そのツイートのリプライ欄でも賛否が大きく分かれていました。
各地で様々なイベント中止が決まる状況で、最大限の対策をした上で市民の楽しみにしていたイベントを開催してあげたいという市長の気持ちも評価されるべきだと思います。
ご自身もマラソンをされる方なので、そこにピークを合わせてくるランナーの気持ちも人一倍分かっていたが故の判断だったと思います。
一方で感染については、参加者や総社市だけの問題にはならなくなる状況も考えられます。
開催直前での中止は、体調や予定を調整してきたランナーの方にはショックだと思いますが、やむを得ないと思います。
会見では「国民の不安がこの2日でまるでもう急転直下、変わってまいりました。苦渋の決断ではありますけれども、この大会を大会会長として中止する」と話していましたが、私個人としては2日の間で急転直下と言えるほど変わったとは思いません。
総社市民を含む多くの民意がSNSを通じて届けられたのと、やはり厚生労働省からの意見が大きかったのではないでしょうか。
SNSについては会見でも触れられており、「わたしのツイッターもほぼ炎上状態になった。寄せられた意見としては『やめろ』7割『やってほしい』が3割、日に日に『やめろ』の大合唱になった」と話しています。
今回の件では賛否様々な議論が有りましたが、ギリギリで中止の判断は西日本豪雨で様々な即断を行ってきた片岡市長らしい英断だったのではないでしょうか。
尚、大会にエントリーしていた方の参加費の返却はなく、参加賞とお詫びの文書が後日送付されます。
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