こちらは岡山県が提供していた倉敷美観地区の写真です。
正確な撮影時期は不明なのですが、この写真内には現在の美観地区では見られない要素があります。
分かるでしょうか…?
街並みに関しては100年単位で変わっていません。
強いて言えば過去に橋の付近に看板が立っていた時代があるようです。
では正解も写真で紹介しましょう。
どーん。
そう、昔の写真では倉敷館の辺りにまで白鳥が泳いできているのです。現在の白鳥は大原美術館の前の辺りから動くことはありません。
1972年刊行の「倉敷風物詩」に掲載の美観地区の地図でも白鳥が取り上げられています。
こちらでも同様に倉敷館の辺りがスポットとして紹介されています。
白鳥の移動について解説している資料は見つけられませんでしたが、川舟流しによる航行の妨げや事故などを防ぐ為の措置ではないでしょうか。2006年4月から始まったイベントなので、写真の時期的にも合っていそうに見えます。
自由に行き来いていたエリアを取り上げられたのは可愛そうな気もしますが、彼らの安全の為でもあると考えると不平ばかりも入っていられない…、そんな気持ちにもなりますね。