少し前の話になりますが、岡山県に新型コロナウィルスの流行に伴う緊急事態宣言が出ている内に五十猛神社というところに行ってきました。
不要不急の外出を…という時節柄なので、スーパーに行ったついでに徒歩で行けるところなら良いだろうと散歩です。
田畑が広がる辺りから、10分程度山の中を歩いていくと見えてきます。
住所は玉野市広岡です。
神社の名前にもなっている祭神の五十猛命は林業の神として知られています。
広岡は荘内地区の山裾から山中にかけての地区です。
かつて林業を営んでいる人が祀っものだろうかと思ったのですが、岡山県神社庁の紹介ページを読むと事情は異なるのかもしれません
かつて藩主の池田光政が領内の寺社の数を減らす為に行った政策である「寛文の社寺整理」の際に、社僧を置いたという事が書かれています。(リンク→五十猛神社)
となると周辺の幾つかの寺社を整理して、それを統合したものとしてこの神社を置いたのかも知れません。
社殿の中はこのようになっています。(※ガラス越しの撮影なので画像が悪いです)
きれいに整えられていますね。
地元の方の信仰の厚さが伺えます。
続いて本殿。
こちらも山中にある神社としてはかなり立派な物です。
社殿の竣工年については不明です。
境内ではこのようなものも見つけました。
これは恐らく陰陽石の片割れ、陽石でしょう。
男女の陰部に似た形の石を祀る習慣で、これは言うまでもなく男性器です。
これと女性器に似た石を置くことで子孫繁栄を願うものですが、このように陽石だけを祀る場合もあります。
同じ児島半島の小川八幡宮では立派な男性器のみを祀っており、子孫繁栄の象徴としては男の方なのでしょう。
(関連リンク:小川八幡宮でチ○コを拝んで来たぜ!)
荘内地区は意外と寺社の多くあります。
駐車場の確保がなかなか難しい面もありますが、ぜひ散策してみてくださいね。