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岡山市北区に大安寺という地名があります。
住所表示上では大安寺南町、大安寺中町…、といった感じでいくつかに分かれていますが、広域地名としてもよく知られる地名です。
大安寺西町に「大安寺」の地名があるので、てっきりこの寺院の門前町であることが地名の由来だと思っていました。
しかし由来について調べてみると、奈良の大安寺の荘園であったことが起源であると言います。
どうやらこの寺院は大安寺にあるから大安寺…という事のようです。
先日、大安寺を訪れる事があったので訪問してきました。

こちらが大安寺の冨城山大安寺です。
住宅と住宅の間を縫うように進んだ小高い傾斜地にあります。余りに家ばかりの道なので、進んだ先がどこかの民家の玄関先だったらどうしようか…と不安になり始めるころに寺院に到着しました。
本堂の正面側にスペースが無いので、斜めからの撮影になります。
宗派は不受不施日蓮講門宗です。
江戸時代に日蓮宗不受布施派が禁教となった際、その後のあり方に関して分裂して出来た宗派で、不受布施派と同じく岡山に本山を構えます。

大安寺を一望できるロケーションです。
この位置関係だと、まさしく地区のランドマークとして地名の由来になっていそうな雰囲気があります。
ただこの大安寺は明治時代に入ってから当地に移転してきており、大安寺を名乗るようになったのも戦後になってからの事です。
なのでやはり、こちらは大安寺にある寺院だから大安寺になったという事で間違いなさそうです。
その地名を持つ寺社があると、それが地名と繋がっているものと思いがちですが、こういう事例もあるので、やはり資料で慎重に調べていかなければなりませんね。

