野殿町のレトロ建築―子供会館に今の時代を憂いてみた

岡山市の大安寺の辺りを散策した時に、レトロ調の公民館のような建物を見つけて立ち寄ってみました。
住所では野殿東町になります。


大きくせり出した庇で隠されていますが、この建物はかなり古いもののように見えます。
開発目覚ましい大安寺周辺ですが、山際に線路を超えていくと古い建物が残る昔ながらの住宅地を見ることが出来ます。

この建物もその一つです。


看板を見てみると「子供会館」とあります。ちなみに字を書いたのは桃太郎知事の呼び名で知られる三木行治さん。
という事は公的な施設の可能性があります。学童保育のようなものでしょうか。

ネット上で得られる情報としては、祖師堂だったというものがありました。
祖師堂は仏教の施設です。仏教それぞれの宗派の祖師、つまり開祖を祀る宗教施設です。

その建物が子供会館に改められて現在に至るようです。


会館の正面には多少の空き地があり、子供ならちょっとした遊びに興じられそうな広さがあります。
施設が今でも現役なのかは分かりませんでしたが、きれいに管理された広場を見る限り、管理はしっかりとされている事が分かります。

この日は平日の午前中だったので、当然子供がいるはずもなく、施設が現役かどうかは確認できませんでした。


たくさんの標語があります。
ちなみに時計はきちんと合っていました。

なんとなく時代の変化を感じますね。
恐らく最も古いであろう右端の物は抽象的な呼びかけで、人同士の付き合いが密接であった事を思わせます。
その隣の物になると、親子の心の触れ合いを呼び掛ける内容で、逆にそれが希薄になってきている事を模わせます。そして最も新しい左下の物になると、ネット上の何かに夢中で隣に誰かがいる事さえも気づけていない状況を想起させます。
今の時代、私たちはネットを介して色々な気の合う仲間と通じ合う事が出来ます。それ自体はいい事だと思います。私もカメラやバイク、身近な人とでは共有できない話題をネット上で語り合ったり、情報交換が出来たりという環境は気に入っています。
しかし同時に一緒に住んでいる人や、毎日顔を合わせているようなご近所さん…、そういった身近な関係を軽んじてないないだろうかとも思います。

そういう意味でも、子供会館のような施設で生身の触れ合いをするというのは凄く大事な経験になると思います。こういう施設が長く続いていってくれるといいですね。

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