玉野市御崎の辺りを歩いて散策していると、道の途中で避難場所を差す看板を見かけました。
御崎同様に海に近い場所に住んでいる身としては、どのような場所に避難するのかは興味津々です。
小高い丘のような場所に上がって行ってみると…。
廃墟がありました。
余りに災害が少なすぎて、避難所が崩れてしまった…!?
…という訳ではなく、この建物の横が広場になっていてそこが避難場所でした。
特別な施設類がある訳ではなく、とりあえず高潮や津波があった時にそこまで逃げてやり過ごそうという目的の場所のようでした。
もしかするとこの家の持ち主が当地を離れるに当たって、建物や土地を寄付したのかもしれません。
意外と相続する相手がいない場合にそういう方法を取る人がいるようです。
今はボロボロになってしまっていますが、もしかすると本当に当初はこの建物も避難用に提供されていたりしたのかもしれません。
今でも雨くらいはしのげそうですが、床が抜けたり、下手をすると天井が降って来そうです。
さすがに機能は果たしそうにありません。
昔のガスコンロと食器類が多少残されています。
ガスコンロは昭和中期くらいかと思いますが、食器のデザイン的には平成初期くらいまでは人が住んでいたのではないかと感じました。
人が住まなくなると建物が傷むのは早いと聞きますが、本当にそんな感じです。
玉野市でも空き家の増加が問題になっています。
移住者を増やす為の活用という面もありますが、建物がダメになってしまう前に…という目的もあるのでしょうね。
と、そんな事を考えていると息が止まりそうな風景が飛び込んできました。
本物かと思った…!
お人形が倒れていました。
まるで柱で頭を打ち付けられて倒れているように。
実際このような場所で遊んでいたりすると、こういう事が起こり得ます。
私自身も安全が確保できる離れた場所からズームで撮影しています。
廃墟探訪の動画などもありますが、現実はこのような危険が付きまとうので重々気を付けましょう。
建物の外には冷蔵庫がありました。
これは棚として使われていたようで、扉は外されて中にスプレーなどが残されていました。
冷蔵庫の右上にあるのがスイッチです。
冷蔵庫にスイッチ!?と思うかもしれませんが、昔の冷蔵庫にはついていたのですね。
気になって少し検索してみた所、霜取りなどの機能が充実していなかった古い時代に、一旦冷却を止めて霜を溶かしたり除去したりという対応が出来るようにしていたというようなコメントがありました。
なるほど霜取りなどで用事がなくなれば、使用の合間でスイッチを切るという必要はないわけです。
仕様を取りやめる時はコンセントを抜けばいいわけですし。
これが事実化は知りませんが、スイッチが亡くなったというのはそれだけ冷蔵庫の性能が上がったという証拠なのかもしれませんね。