少し前にサイトの資料として「実写!日本恐怖100名所」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1978年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。
死を招く魔の踏切(青森県)
いわゆる自殺の名所になっている踏切の話です。
野辺地町の国道279号上を通る大湊線の踏切ですが、ここに興味深い記述があります。
「無人踏切」。
今は有人踏切が少なくなっているので、使わなくなった表現ですね。
昔は踏切を手動操作する踏切警手なごが置かれた有人の踏切も多かったのです。
なので人がいる踏切は「有人踏切」で、いない踏切は「無人踏切」です。
私は学生時代はJR宇野線を通学に利用していましたが、やはり年中乗っていると人身事故による遅れは体験するものです。
その時に感じたのは宇野線の中でも田園地帯、余り周囲に家や会社などがない人気のない場所が選ばれがちだという事です。
今回の魔の踏切と呼ばれる場所の周辺の事情は分かりませんが、人の心理的に自殺に選びやすい踏切というのはあると思います。
それは決してオカルト的な要素だけではないのでしょう。
生首の絵が目を見開く!(青森県)
これは昔の心霊特集では定番でしたね!
青森県広前市の正伝寺の住職が所有する掛け軸に、さらし首を描いた物があります。
本の記述によると現在の検死写真のようなものとして、実際のさらし首を役人が模写したそうです。血の部分は本物の血液なのだとか。
これをテレビで紹介している際に、なんと閉じて描かれていた生首の目が開いたというのです。
ちなみに現在では捏造説、ノイズ説、ハエ等の虫説があり、やや否定的な意見も増えてきています。
しかしこの掛軸は目を開いた現象以前から怪奇現象が知られています。
掛け軸は元々は住職ではなく、その知人が購入したものです。
しかし掛け軸をタンスにしまった夜から三晩続けて唸り声を上げる怪奇現象が起こり、更にそれを母親の部屋に隠したところ、次は母親が原因不明の熱で寝込んだそうです。
どうやらそういう経緯で住職に託されたようです。
やはりただの掛け軸ではなかったのですね…。
池に浮かぶ少女の幽霊(青森県)
青森県八戸市の民家のお話です。
中古で購入した住宅にある池で少女の幽霊が見られるというもので、なんと家族で目撃したそうです。
調べてみるとその事が起こった30年前の所有者の娘が病気を苦に池で自殺した経緯があるのだとか。
本は1978年発行で、3年前に引っ越してきて1年目に現象が起きているので…1946年の戦後の混乱期の出来事という事になります。
なんとその間に所有者は8人も変わっているそうですが、今回の持ち主は霊を供養してから池を埋める意向とのこと。
住み続ける意向のようです、タフですね…!
…と、長くなってきたので今回はここまで。
また徐々に追加していきましょう。
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