無施錠の玄関が招いた悪夢。岡山市南区の暴行未遂事件と「肩書き」の裏側
2019年4月、岡山市南区の住宅に侵入し、寝ていた20代女性を脅して性的暴行を加えようとした男が逮捕されました。 男は無施錠の玄関から侵入し、女性に馬乗りになって「刺すぞ」と脅した疑いが持たれています。女性の必死の抵抗により逃走しましたが、逮捕後の供述ではさらなる余罪も仄めかしているといいます。
このあまりに卑劣な事件から、私たちは何を学び、何を疑うべきなのでしょうか。
「帰宅即施錠」という、命を守るルーティン
今回の事件で、容疑者が余罪を仄めかしている点は見過ごせません。 それは「施錠されていない家」が、私たちが思う以上に狙われている可能性を示唆しているからです。
最近では、住人の帰宅と同時に背後から侵入する手口も報告されています。
「家に入ったから安心」ではなく、「家に入った瞬間に鍵をかける」。このわずか1秒の習慣が、こうした悪夢を遠ざける最大の防御壁になります。
「団体職員」って一体何?――言葉の定義とぼかしの意図
ニュースを読んでいると頻繁に目にする「団体職員」という言葉。今回、気になって調べてみました。
団体職員とは、主に以下のような非営利組織で働く人々の総称です。
- 学校法人、医療法人、宗教法人
- 財団法人、社団法人
- 農協(JA)、生協、労働組合など
つまり、公務員でもなく、一般的な株式会社の社員でもない人たちを指す、極めて広範囲な表現です。
生協も含まれているので、レジ打ちをしている店員さんも団体職員に含まれるケースがあるという事になります。
なぜ職業名は「細かく」書かれたり「ぼかされたり」するのか
筆者が指摘するように、「電気作業工」と具体的に書かれるケースもあれば、「団体職員」とぼかされるケースもあります。この差はどこから来るのでしょうか。
マスコミの報道基準には明確な正解はありませんが、一般的には以下の理由が考えられます。
- 公共性の高さ:農協や学校など、地域社会への影響が大きい組織の場合、特定の所属を出すことで組織全体がパニックになるのを防ぐための配慮(あるいはその逆の批判)。
- 容疑者の身分証明:逮捕時に容疑者が提示した名刺や健康保険証の記載に忠実に従った結果。
- 事件との関連性:仕事のスキルが悪用された場合は具体的になり(例:鍵師が空き巣など)、そうでなければ「会社員」や「団体職員」と包括される傾向があります。
「民間企業職員」ではなく「団体職員」とあえて呼ぶのは、日本のニュースにおける一種の慣習に近いものかもしれません。
結びに代えて
一から十まで悪いのは犯人ですが、自衛できる隙を与えないこともまた、自分を守る術です。 また、ニュースの裏側にある「言葉の使われ方」に疑問を持つことは、情報の真実味を測る上で非常に大切な視点だと感じました。
