赤磐市熊山町の熊山駅前に自転車置き場になっている古い民家の建物があります。
この建物の入り口にこのようなプレートが貼ってありました。
くすんでいるので見づらいかも知れませんが、右側の青いプレートは「靖国の家」と書いてあります。
これだけでは意味が分からないかもしれないので、隣のプレートも紹介します。左隣のプレートは「遺族の家」です。
二つのプレートはこの家に住んでいた人が出兵して亡くなった事を指します。
戦没者が出た家を「誉の家」と呼び、家の玄関にこういうプレートを貼っていました。
ネットで検索すると靖国の家の他に、そのまま「誉の家」のプレートもあったそうです。
余り情報は多くなく、どういう団体が主になって作成や配布を行っていたのかは分かりませんでしたが、「疲労困憊したおじさんのブログ」というブログでは貼るのが半強制的であったという記載がありあます。
強制的な部分があった事や、誉れの家という表現を考えると、目的は戦争の美化だったのでしょう。
そうして遺族に死を受け止めさせ、外に向けてプレートを掲げる事で周囲にも刷り込ませる。
もちろん国の為に命を落とした人々の死は称えらるべき尊いものです。その点に関して一切の疑問、疑念はありません。
しかしこのプレートにはそれ以外の意図もあるような気がしてならないのです。