赤磐市吉井町を散策していると、公民館のような建物がありました。
…と思って近づいてみたら、建物の名前は公民館では有りませんでした。
「農村婦人の家」
そのすぐ下に福田会館という名前もあるように、公民館的な役割も兼ねているのでしょう。
検索して見ると農村婦人の家は他県にもありました。
農産物の加工など、農村地域に住む女性の技術伝承の場として整備されてきたようです。
この内容は宮城県名取市の公式サイトで紹介されており、同市では体験学習の場として利用されているそうです。
恐らく吉井町の建物も同じような感じなのでしょう。
さてこの建物にはもう一つ興味深いポイントがあります。
浸水位のプレートです。
1998年10月に日本へ上陸した台風10号の際に記録された最高浸水位です。
県の砂防資料室の記載によると、当時の津山市、柵原町、吉井町、佐伯町などで大きな被害が出たようです。
雨量は確率的に100年に1度クラスだったそうです。
どのような状況だったのか、少し離れてプレートを見てみましょう。
大人の男性でも股下くらいまで浸かるような規模でしょうか。
かなりの量の水が流れ込んできたことが分かります。
貴重な記録ですね。
そして建物の玄関の辺りには遊具も設置されています。
ここでどのような催しが開かれているのか興味深かったのですが、残念ながらネット上にはデータは無いようです。
また訪れた時に人でもいれば尋ねてみましょう。