久米南町のJR弓削駅を見てきました。
1898年に中国鉄道(※現在の中鉄バス)が中国鉄道本線の開業に合わせて開業した駅舎が現在も現役で用いられています。
映画のワンシーンにでも登場しそうな趣のある駅舎です。
サッシなどに真新しく新調されている部分は見られますが、ほぼ昔のままの姿で現在に至っているようです。
駅舎の待合室は地元の学生の憩いの場になっているようで、この日はまだ暑いというのに中で勉強をしている生徒の姿が見られました。
中に入ってカメラを持つのも無粋なので、外から弓削駅名物?のカッパの像を撮影。
地元の川柳の団体がカッパのイラストを用いており、久米南町が川柳の町興しを決めた際に、そのまま町のマスコットとして採用されるようになりました。
これはカッピーと呼ばれる町のマスコットですが、それ以外の河童も多く見られます。
このようにリアルなカッパも多いです。
駅舎内にもいくつかありますが、前述の事情から撮影はしていません。
建物の横側には、なんとシニアカーの駐車用のスペースが確保されています。
久米南町の高齢化率は2019年10月時点で44.5%(岡山県調べ)と県内で最も高く、シニアカーの利用者も多いのでしょう。
なるほど考えた事がありませんでしたが、シニアカーを駐車するスペースというのはもっとあっても良いのかもしれません。
道路交通法では歩行者と同等に扱われているようですが、お店の中まで入っていくという方は余り多くないように思います。
久米南町ではこのほかにも歩いていて高齢者の方への配慮と思われる部分は少なからず見られました。
高齢化は確かに解決していく必要がある社会問題ですが、人が生まれて育って…という事を考えるとすぐに解決していける問題でもありません。
久米南町のこうした取り組みは、他の自治体にとっても参考にできる部分が多いのではないでしょうか。