笠岡市の金浦周辺を散策していると、こんな建物がありました。
この特徴的な作り…。
田舎の方に暮らしている人なら分かると思います。
これは駐在所の建物です。私も幼少期を過ごした玉野市玉原という地区にあったので、なんとなく特徴と言うか、懐かしい感じがしてすぐに分かりました。
駐在所は機能的には交番と同じ役割と果たします。ただし中にいる職員は固定の一人のみで、駐在所の建物に暮らしながら勤務をこなします。その都合上、一般の住宅に交番のような入り口が備え付けられるという特徴的な形状になります。
で、実はこの駐在所は役割を終えています。
2024年5月に笠岡西交番が新設され、これに伴い笠岡市内の三つの派出所が統合されました。この吉浜駐在所はそのうちの一つです。
建物中はこのようになっています。
駐在所の建物なので残留物なんかないだろうと思っていたのですが、机に椅子、そして防犯カメラに壁掛け時計まで一通りの物が残されています。ちょっと意外な感じがしました。
ちなみに時計は止まっていますし、電気が通っていないようでカメラも動作している様子はありません。
吉浜駐在所は1974年に新設されたもので、建物も50年が経過しています。
なかなかレトロ感がありますし、ドアと床の間の高さなども時代を感じさせて興味深いです。
既に使用されていないとはいえ、駐在所の建物を見る機会はないので興味深く見学出来ました。