以前、浅口市のホテル・シャトー(※解体済み)という廃墟をブログで紹介した事がありますが、実はその近くに「ニュークラブ・マーメイド」という夜のお店の跡地が同じ国道2号線沿いにあります。
どちらも国道沿いなのでご存じの方は多いと思います。

建物として規模が大きかったり、車両が残されていたりと言うような興味を惹く点が無かったので未訪問だったのですが…。
最近、ふとある事に気付きました。

この建物、売りに出ているぞ…!
厳密に言うと以前から売り看板は立っていたのですが、建物がご覧の状態なので建物が新しかった頃から出しっぱなしだったのだろうと思っていたのです。
しかしいつの間にか看板が更新されていたのです。

Googleマップのストリートビューで確認してみると2015年まで倉敷市の浦本技建と大建地所が売り店舗の看板を立てていました。
これが私が記憶していた売り店舗の看板です。2018年に二社の看板が無くなり、翌2019年になってヤマニという会社が新たに看板を立てています。
という事は現役で売買されている建物なのか…?と思い、ヤマニさんのホームページをチェックしてみました。


(引用:㈲ヤマニ 不動産情報ページより)

このページから建物に関する情報が得られたのでご紹介します。
まず築年ですが1977年7月(築47年8ヶ月)とあります。このブログでも何度かお世話になった「廃墟検索地図」様の情報では「1970年代後半に開業」とありますが、その情報とも合致します。
建物の感じからして建物が完成して入居者を探す…と言うよりは、店舗として使うために建てられたっぽいですし、1977年開業と考えて間違いなさそうです。現在ストリートビューで確認できる最古の2011年の時点で既に売りに出ていますが、この時点では看板がまだ残されています。

窓に貼られている価格表などのシールの色も褪せておらず、閉店からさほどの年月が経っていない事が分かります。
1977年にカフェとして開業、そしてクラブになった後に2000年代後半~2010年ごろ閉業といったところでしょうか。

価格は630万円です。
看板を兼ねていたであろうパネルが朽ちてきていますが、建物自体の状態は良さそうです。しかし築年数が50年近い事を考えると、お金をかけて直すというより更地にして新しい建物…となりそうです。

国道沿いで交通量は多いので条件は良さそうですが、駐車場に割けるスペースが狭く、昨今の大きくなってきた乗用車では厳しそうです。

ところで物件情報を探したのは、不動産のサイトなら合法的に内部の写真を確認できると思ったからです。
…が、この建物には驚くべき情報が掲載されていました。

店舗入口のドアのカギが無い為、現在内見不可。
カギの取替後に内見できます。

…鍵が、ない!?
どうやら不動産会社も中に立ち入れない状態になっているようで、建物内部の写真はありませんでした。
これ、面白半分で中を見ようとする人への対策かと思ったのですが、ヤマニさんの掲載ページにも内部の写真が無いのに加えて間取りに関する情報も掲載されいません。本当に中の様子が把握できていないようです。
例えばですが…、クラブが夜逃げ→競売か何かで建物を第三者が入手→売りにだすけど、売れなさそうだし鍵は興味がある人がいたら交換しよう…と言った流れでしょうか。
建物の中には一体何が残されているのか…!? うっわ、すげぇ興味ある(笑)
630万円を払えば答えが分かりますが、皆さんいかがでしょう。




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