これまで心霊読書として昔の心霊スポットを紹介する本を読んでいましたが、今回はちょっと毛色の違う本です。
「全国霊能・心霊家名鑑」。
この本は放送作家である著者が、全国で名の知れた霊能・心霊家に対してアンケート調査と取材を行った記録です。
1989年の本ですが、当時のコンプライアンスが緩めだったのか個人情報も少なからず含まれています。
なのでこの本の中に登場する岡山に関する人物、全3人だけを紹介します。
永田光麗氏
岡山市出身の霊能力者で、保有スキルは霊視、遠隔治療、浄霊、予知予言です。
肩書は他に霊感師、審神者、開運指導師、心霊家です。
神道天行居の信者で、開運教会・龍宮荘という教会を任されていたようです。
教会のあった番地は現在は新しい住宅地が出来ています。
龍宮荘などのキーワードで検索しても出てきません。
神道天行居の岡山県での教会はネット検索では北区岩井の住所が出てくるので、移転したのでしょうか。
霊能力者としては遅咲きで53歳(この本の発売時で66歳)です。
産土大神、天行居大神、龍宮大神によって力がもたらされたそうです。
得意な能力についての回答はありませんが、霊験体験として紹介されている5件の内、4件が霊視によるものです。
三穂希祐月氏
この方は世代によって何で知っているのかが分かれそうです。
一定の年齢以上の方はテレビによく出ていた霊能者でしょう。
本が出た頃の拠点は東京ですが、出身は倉敷市。後述しますが、後に岡山に拠点を移されています。
1995年まで放送されていたウォッチャーというワイドショーのなかで三穂希祐月の神霊相談というコーナーを持つほどでした。
それよりも下の年代になると訴訟になった事で覚えているのではないでしょうか。
世紀末に起こる大難から逃れる為にと、当時の賀陽町の土地を購入させたということで運営する宗教法人「三穂の家」が賠償命令を受けました。
その後については余り表立った話は聞きませんが、宗教色のない農業の方に力を入れられているのだとか。
では当時の三穂希祐月さんについて見てみましょう。
まず肩書は「覚者」で、その系統については「どの系統にも該当しない」ということでした。
霊能力は先祖霊、守護霊から会得したもので、保有スキルは心霊治療、遠隔治療、除霊、霊査、余地予言です。
特技は遠隔修法で、「病気治療に限らず、裁判や自然現象など自由に操作できる」そうです。
…ちょっと引っかかる部分がありますが、触れないでおきましょう。
ちなみに彼女は超能力も有していたそうです。
未来予知と、なんとスプーン曲げ…。
別に疑うわけではありません。しかし当時の様子で言えば1974年に関口 淳さんが、1984年には清田益章さんがそれぞれスプーン曲げのトリックを暴露されています。
この時期にそれを掲げていたというのは、寧ろ自信の現れと考えて良いのではないでしょうか。
紹介している霊験体験は5つ中4つが心霊治療で、植物人間同様だった青年を回復、胃がんを治すなどのかなり深刻な症状を改善させています。
浦田久子氏
この方は詳細不明です。
この本は前半がアンケート調査に応えた霊能・心霊家の紹介で、その後にアンケートの内容についてのデータベース、そして最後に都道府県別で名前と連絡先のみが紹介する索引ページのようなものがあります。
浦田さんはこの索引ページにだけ名前が登場します。
アンケートには応えなかったのか、何かしらの理由で掲載されなかったのかも知れません。
所属しているのは高梁市の大山祇神社。
非常に立派な社殿を構えています。
大山祇神社は愛媛が本拠地ですが、そこで使われた門が高梁に移築されているそうです。本州側の拠点として重要なポジションなのかも知れませんね。
しかし浦田久子さんという人物についての詳細はヒットせず。
この本が出た頃に神職にあった方なのでしょうか。詳細について何か見つかればこちらの記事に追記していきます。
という事で、心霊読書「全国霊能・心霊家名鑑」編はこれで終了です。
また次回以降は懐かしい心霊スポットでも見ていきましょう。どうぞお付き合いください。