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【玉野市】(同)TOBI破産へ…、カセヤマの凋落を思う

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倒産情報を見ていると、岡山市の(同)TOBIという会社が出ていました。

作業服の鳶-TOBIブランドを展開している会社なのですが、恐らく一般の方には余り馴染みが無いと思います。
しかしこちらの建物ならどうでしょう。

玉野市の荘内、国道30号沿いにかつてあった巨大なビル。現在はローソンが建っている場所です。
これを持っていたのが(同)TOBI、旧社名が㈱カセヤマです。2025年4月いっぱいでオンライン店舗も閉めて破産の手続きに入ったようです。

元々は小さな工場を幾つか持っており、それを集約したのがこの本社工場でした。

当時から奔放なお金の使い方は目立っており、この工場の上にはドクターヘリの発着場にしたいという事でヘリポートが作られていました。
しかし何かしらの基準に合わないとかで、実際に使われた事は無かったそうです。
もう一つのエピソードとしては茶室があります。

入り口のそばにあったこの和風の建物が茶室です。
この建物は資材からこだわった物になっており、建築に一億円程度かかったのだとか。
それくらい勢いがある時代だったのです。

しかし2018年ごろには本社ビルから撤退、新旧分離を行ったようで㈱カセヤマから(同)TOBIに社名が変更されました。
この時に工場は岡山市南区西高崎に移っています。

このような事を私がなぜ知っているのかというと、実は亡くなった母がこの会社の従業員でした。
辞めたきっかけの一つがこの奔放なお金の使い方への反発で、もう一つが同時期に行われた給与体制の変更でした。

時給制が最低賃金+歩合制に変更になり、作業量に応じての給料に変わったのです。これは実質的な減給であり、ヘリポートや豪勢な茶室が出来る一方で従業員は給料が下がるという奇天烈な動きでした。

母は会社内で2人くらいしか操作できない特殊な機械を扱っており、その機械だと他の人の倍近くの作業が可能です。
なので会社としてはそれは不公平に当たるからと、母は作業数に対する歩合を下げられて他の人と同じくらいになるように設定しなおされました。
せっかく覚えた機械の操作の技術分も評価されず、一方で会社は一億もかけて茶室を作ったり…という矛盾に馬鹿らしくなって退職しました。

時代的に外国製の安い作業着が出回るようになってきた時期で、国内生産にこだわったTOBIが苦しくなるのは仕方なかったと思います。
ただ、もう少しお金の使い方を、従業員を大切にしていれば…。違った未来もあったんじゃないかと思います。

母は既に逝去しておりますので、生前に聞いた話しを記事にしました。




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岡山生まれ、在住歴=人生。興味がある場所は歩いて見に行く「まち歩き」実践者。 郷土史だけでなく、地域グルメの歴史や廃線跡などの隠れた観光スポットを特に深掘りして発信。現在から過去まで網羅する岡山の情報サイト。 サイト開始:2002年~。25年以上の運営実績。

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