少し前にサイトの資料として「最新日本の心霊恐怖スポット100」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
2003年出版の本でで、ちょうどネットが普及し始める時期です。あの頃、どんな心霊スポットが関心を集めていたのか見てみましょう。
昔の軍隊の練兵場跡で聞いた軍靴の足音(千葉県)
千葉県佐倉市の城址公園での怪談です。
戦時中に軍隊の練兵場として使用されていた場所です。
ここには兵士が高い場所から飛び降りる訓練に使用した階段が残されており、これが処刑台に用いられる十三階段ではないかと恐れられているそうです。
実際には十二階段ですが、階段は一段目をどこから数えるかや頂上を数えるかどうかで人によって段数の計算が変わる事があるので、そこから十三階段と呼ばれるようになったのでしょう。
ちなみに元々は木の階段と組み合わせてしようされていたそうですが、コンクリートの階段の方は壊すのが大変だから残されたとみられています。
今回紹介している人もそんなスポットへ肝試しに来た人です。
しかし何もなくて、結局車に戻って寝ていたそうです。すると何人かの軍靴の音が聞こえてきたそうです。
…しかしここは戦場跡ではなく、練兵場です。ここで何人もの軍人が亡くなったとはあまり考えられないような。ネットで調べてみても十二階段をわざと十三階段として心霊スポットにして紹介しているなどの冷めた意見が散見され、既に地元ではスポットとしては扱われていないようです。
番組収録で連れ帰った死神に殺されそうになった(千葉県)
ある放送局に勤めていた人の体験談。
番組の企画で心霊スポットとして知られる雄蛇ヶ池に行きました。
…で、体験談というのはこの池での出来事ではなく、その後日談になります。
家で眠っていると濡れて巻かれた絨毯を引きずるような「ズルズル、ズルズルッ」という音がして目が覚めたと言います。
そしてその音は連日続き、徐々にベッドに近づいてくるようだったそうです。
そしてある日、霊能者の叔父からすぐにれ来るように言われ、そこで除霊されて初めて自分が悪霊に憑かれていた事に気付いたそうです。
濡れて巻かれた絨毯を引きずるような音という、謎に具体的な例えが怪談あるあるですね。
ちなみにこれは死神が鎌を引きずる音だったそうです。音は濡れた絨毯と柔らかそうな例えですが、鎌だったのですね。
ところで本文中では一切解説されていない雄蛇ヶ池ですが、かつて身分違いの恋に思い悩んだ女性が身を投げたという伝説があります。
その女性が蛇になり住み続けているとされ、これが大蛇=雄蛇と変化して、池の名前になったとする説もあるようです。
女性のすすり泣く声が聞こえるなどの噂もあります。
ネットで検索してみると、心霊スポットとしてというよりもかつて「とんねるず」のテレビ番組で、霊能力者の冝保愛子さんをパロディした宜保タカ子の企画で訪れた事の方が有名なようで、その流れなのかネタ的に扱われる事も少なくないようです。
ちなみに蛇は実際にいて、マムシがよく見かけられるそうです。イノシシなどの野生動物の出没痕も多く、夜間は立ち入り禁止になっています。マムシの毒による致死率は1%と決して高くありませんが、恐らく死神に殺される確率よりは高い筈なので肝試しで行くのは避けた方が良さそうです。
…と、長くなってきたので今回はここまで。
また徐々に追加していきましょう。
この本の他のスポットについてはタグの「最新日本の心霊恐怖スポット100」をご確認下さい。