少し前に矢掛町で廃神社を訪問した記事を投稿しました。
この日は矢掛町をいろいろと歩いて回っていたのですが、その時にこのような建物を見かけました。

長屋タイプの住宅です。恐らく町営住宅でしょう。
私が幼少期の少しの間を過ごしたのが、玉野市の玉原という市営住宅や雇用促進住宅が立ち並ぶ地区でした。
その中にもこういうタイプの住宅がいくつかあり、とても懐かしい気持ちになりました。
恐らく建てられてからかなりの期間が経過しています。恐らく新規の募集はせず、既存の住民がいなくなり次第で建物は建て替えか撤去という予定になっているのでしょう。
何室かに人が住んでいる様子がありますが、それ以上に空室が目立ちます。

その中の一部屋をそっと覗いてみました。
この間取りは2DKでしょうか。写真の手前側は見えませんが台所、右手側がトイレ、お風呂でしょう。奥に二部屋あるのが見えます。
オシャレな障子紙です。
これは町がそのような設定にしていたのでしょうか。それとも住民の好みで変更していたのでしょうか。
カーテンも残されていますが、前の住民の好みが透けて見えるようで興味深いですね。

もう一つ興味深かったのが、建物に振られた番号。
タイルを切り貼りした手づく感のあるものです。公営住宅でこういう感じは珍しいような。
町営住宅だと全く同じ作りの建物が幾つも立ち並ぶので、こういう番号は外部の人間が訪れる際に非常に重要です。
そう遠からず無くなってしまう風景でしょうし、興味がある人は住民に迷惑をかけないようにそっと見学しましょう。

