新見市の船川八幡宮と言えば土下座祭りの関連でよく知られる大きな神社です。
行事の際にお参りしたという人もおられることでしょう。

その参道から見える場所に小さなお社が二つありました。
船川八幡宮へのお参りのついでに立ち寄ってきました。


こちらです。
向かって右側のお社がブログ記事にもある三穂神社です。
神社に関する詳細は現地に案内もなく、ネット検索をしてもそれらしい記事はヒットしませんでした。

三穂なので神の名前と考えるなら日本書紀に登場する三穂津姫(大国主命の妻)がいます。
単体で祀られるているのは余り見た事がありません。夫の大国主命と共に祭神に名前を連ねる事が多い神様です。
名前からすると農業のご利益がありそうですが、どうでしょう。


手水はこんな感じです。下の石は後年に加えられたものに見えますね。
地面に直に置くのを避ける為にかさ上げした感じでしょうか。水道の類は無いので天然水です。

ただ境内もこの手水も綺麗に管理されています。位置的に船川八幡宮の管理なのでしょうか。


それと歌碑がありました。
この規模の神社でこのような物を見るのが珍しいのですが、内容がよく分かりません。
「初宮や 不二八回?? 男?」(?は読めない字)とあります。
分からん。初宮は子供が生まれて初めて行うお宮参りの事ですが、不二八回は意味不明です。

とりあえず神社の話題に戻りましょう。
こちらの神社の名前はよく分からない…というより、一つではありません。
粟嶋神社、荒神社、金刀比羅神社といった神社が合祀された社で、これらを統べる神社があるわけではなく、この社の中に複数の神社が入っている状態のようです。


これが左の方のお社の中です。
真ん中の辺り…、分かるでしょうか?

男根、つまりチ〇コです。

実は合祀されている中に金精神社も含まれているのです。恐らくそこで奉納されたか祀られていた男根なのでしょう。
そういえば先ほど読めなかった歌碑の最後の文字、男根とも読めるような…。

金精神社と言えば高梁市で同名の神社にお参りした事があります。
そちらはモロでした。↓(関連リンク:金精神社


位置的にも近いので、もしかすると高梁の金精神社の分霊なのかもしれません。
ちなみにこの神社は子授けや下のトラブルにご利益のある神社です。今見るとイロモノに見えますが、有効な治療方法が無かった時代の性病なども神頼みだったりしたそうです。
またある程度の身分のある家になると跡継ぎの有無は重大な問題になります。真剣な悩みを抱えて、こういった神社をお参りした人がおられたのでしょう。

新見でそれらの悩みをお持ちの方は、ぜひこちらにお参りしてみて下さいね。ではでは。




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