大島てるで巡る岡山の記憶|倉敷・連島、福田エリアの「炎」が語る、孤独と地域の変遷

日本全国の事故物件情報を集約するサイト「大島てる」。 誰でも自由に投稿できるシステムゆえに、不確かな情報や、定義から外れた物件が掲載されていることも少なくありません。しかし、そこに蓄積された膨大なデータが、街の隠れた一面を映し出しているのもまた事実です。

前回は岡山市東区の物件を巡りましたが、今回は倉敷市の水島エリア(連島・福田地区)にある物件をピックアップして、その背景を紐解いていきましょう。

 

幸いとは


こちらは集合住宅での孤独死の話題です。
高齢女性が亡くなっていたという事案ですが、特に事件性があるわけではないようです。
2~3日の内には親族が発見されています。高齢になると、こまめに親族と連絡を取り合う事が大事だと再認識されます。

締めのフレーズとして冬場で発見が早かったのが幸いとあります。恐らくご遺体の状態が悪くならなない内に発見されたという事を表現しているのだと思いますが、「幸いとは」という事を考えてしまうような一文です。

孤独死と自殺の木

孤独死と自殺のあった木という恐怖の組み合わせです。
同じ場所で複数の事象が発生するというと、大抵は集合住宅や商業施設などの駐車場です。しかしここは普通の一戸建てです。
ストリートビューのタイムマシーン機能で確認してみると、出来事があったであろう2011年ごろはまだ敷地内の畑に人の手が入っていた様子が伺えます。
しかし徐々に荒れ始め、現在では畑は竹藪に変わり、家も誰も住まなくなったようで半壊状態にあります。

3つの炎に惑わされるな

前述の通り同じ場所で事象が重なるという点では集合住宅が多いです。
今回のスポットはかなり大きめのマンションですが、それでも岡山の人口で三つの炎が並ぶのはなかなか珍しいです。

これに関して言うと、意外と多いのが複数人による投稿です。同じ建物に対して複数の人間がバラバラに投稿して炎のアイコンが重複するというパターンですね。
実はこの建物も一つはそれのようです。まず一つが飛び降り自殺、もう一つが病死。そして最後の一つが不動産が入居者募集の際につけた「精神的瑕疵」です。
飛び降り自殺は特定の部屋に告知義務が出るものではないので、恐らく病死の件=精神的瑕疵でしょう。

あの心霊スポットの真相

ホテルでの殺人事件ですが、これは恐らく倉敷、岡山、玉野辺りで、一定の世代以上の人なら分かると思います。
一時期、殺人があった部屋で幽霊が出るらしいという噂が流れていたあのホテルです。

私はリアルタイムを知らなかったので、真偽不明の噂ぐらいに思っていましたが…。
この情報が正しいとすると、実際の出来事から派生した噂だったのでしょうか。ちなみに噂自体はホテルがリニューアルされた時期に聞かれなくなりました。


今回紹介した連島・福田地区は、水島の中でも昔ながらの住宅地が広がる場所です。 しかし、集合住宅を中心に「孤独死」の登録が目立つのが気になりました。

水島周辺は工場勤務のために各地から人が集まる土地です。そのため、近隣との付き合いが希薄になりがちなのかもしれません。私が住む玉野市も造船の街で、集合住宅に多い「いつの間にか来て、いつの間にかいなくなる人」に対して、あえて深く関わらない空気感があります。

過干渉は「田舎の弊害」と言われることもありますが、ほんの少しだけ、隣人の存在を気にかけること。 そのささやかな意識が、死後数ヶ月も放置されるという悲劇を防ぐ、唯一の手段ではないでしょうか。




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