日本全国の事故物件の情報を集めている「大島てる」というサイトがあります。
自由に投稿できるスタイルのために、不確かな情報や明らかに「事故物件」という表現と当てはまらない物件の情報が掲載されている事もあります。しかしその情報量が膨大なのも事実です。
前回は笠岡市の物件を紹介しました。今回は岡山市東区の物件を紹介していきましょう。
住民全滅…?
孤独死の物件です。孤高死は大島てるで使われている言い換えでです。
今の時代なので孤独死の物件は決して珍しくはないな…と思ったら「数か月後1階でも孤高死。」。
この建物は集合住宅のようで、2件はそれぞれ他人同士のようです。
ちなみにドアの数から推測して、部屋数は2つのみのようです。
住民全員が孤独死…? 現在は賃貸ではなく、貸し倉庫になっています。
選んだ場所は…
焼身自殺の件ですが、場所が庭に置いてあったコンテナです。
コンテナは物品の輸送に使う鉄の箱ですね。トラックや貨物列車が積んでいるあれです。
庭に倉庫代わりに置く人もいるので、それを最期の場所に選んだという事でしょう。
そういう最期を選びながらも、家族や近隣に被害が及ばないようにと言う配慮が伺えるのが切ないですね…。
住民ではない人
集合住宅から飛び降りたという件ですが、「住民ではない人」。
なんでここを選んだんだよ…。そんな住民の声が聞こえてきそうな件でした。
でもこれは田舎育ちの私には分かるんですよね。
地方って高い建物が少ないので、そういう行為に選べそうな場所が限定されてしまいます。
なのでいわゆる〇〇の名所みたいな場所が出来てしまうのです。
大麻製造所
大島てるには珍しい死亡者以外の原因による事故物件です。これは影響も軽微なので住所のモザイクはしていません。
興味本位で調べてみたところ、普通の貸倉庫でした。
国道2号沿いの車通りも多い場所ですが、倉庫なので窓が少なくて中で何をしているのか分からないんですよね。
ですが、ストリートビューで栽培がおこなわれていたであろう時期を見ていてこんなものを見つけました。
液化炭酸ガスのボンベが倉庫裏に置いてあります。
用途は色々とあるので私の勘繰り過ぎかもしれませんが、これは温室栽培や植物工場などで育成促進の為に使用される事があります。
倉庫の中で大麻の栽培をしていた事を合わせて考えると、なかなか興味深いですね。
ちなみに事件後も普通に貸し倉庫として利用されています。
屋根が崩れて…
屋根が倒壊して住民が死亡したという事故です。
これについては投稿者が追加情報をコメント欄に公開しているので紹介します。
家屋は木造平屋建てで老朽化が激しく、以前から屋根が3分の1ほど壊れ、雨漏り防止用のブルーシートをかぶせていたという。
何かしらの事故で建物が倒壊したというわけではなく、老朽化していた建物が限界を迎えて崩れた為に起きた事故のようです。
私は色々な場所を探訪する際に古い家などもよく見かけていますが、やっぱりそういう事故が起きるんだ…と、戦慄しました。
ストリートビューに倒壊直前の平成23年時点の画像が残っていたので紹介します。
確かに屋根が崩れてしまっています。
幾らブルーシートをしても雨漏りもあったでしょうし、冷暖房も効かなかったでしょうに…。
家への愛着があったのかもしれませんが、もう少し早く離れる判断が出来ていれば…と悔やまれる一件です。
冷凍死体とは
冷凍死体…?
業務用の冷蔵庫などに遺体を遺棄した事件かと思って現地を検索してみたものの、工業機械を扱う会社で冷蔵庫、冷凍車といった凍らせるような機器の扱いはありませんでした。
いったい何が起きたのか、情報が少なくて分かりませんでした。
という事で、今回は大島てるに掲載されている物件の中から6件を選んで紹介しました。
市街地や住宅密集地のある北区、中区などと比べると掲載数は少ないのですが、戸建ての家が多いためか孤高死が割合的に多いかな?と思いました。
場所にコンテナを選んだり、屋根裏を選んだという物件もありました。市街地から外れている為、建物が大きいからでしょうか。
大島てるの物件紹介は随分と久しぶりですが、あらかた紹介しつくしたという部分もあります。
そろそろ巻き戻して新着物件を探してみてもいいかなと思ったりしていますので、またお付き合いください。
これまでに紹介した物件はまとめページでご確認ください。