地図で見てから気になっていた神社があります。
岡山市東区正儀にある宇賀神社です。
水門湾のすぐ南側に位置し、もしかして海が一望できる絶景のロケーションが隠されているのでは!?と期待していました。
残念ながら小高い山の上にある社殿は海に背を向けており、鎮守の森で海は全く見えませんでした。しかし雰囲気は抜群に良く、訪れてよかったと思える神社でした。
こちらが拝殿です。
神社は前述の通り小高くなっている中にあり、他の住宅と比べて一段高くなった場所にあります。
この神社は神社庁登録ではなく、現地にも案内板のようなものはないのですが、地元の町内会がネット上で情報を公開しています。
古くから弁財天を祀ってきたとされています。宇賀神は弁財天の頭の上に載っている事がある人面蛇の神様です。
蛇の神が神仏習合の時に弁財天と習合したものです。今は宇賀ですが、かつて周辺は弁財天村と呼ばれており、恐らく弁財天が主だったのでしょう。
基本的にご利益は弁財天と同じで富みに関するものです。
拝殿内部。
物が無い…ですが、よく手入れされていて綺麗な状態が保たれています。
話しを戻して弁財天のご利益ですが、ここが海に近い事と弁財天を祀っている事は関りがあります。
弁財天は水の神様として知られますが、海=産み、産み=増やす、増やす=富み!という流れだと考えられています。
海辺に祀っている事から航行の無事であったり、高潮の被害が無い事も同時に祀られているのかもしれません。
こちらが本殿です。
本殿だけ雰囲気が違うというか、やや最近の建物なのかな?という感じがします。
先に挙げた町内の解説によると昭和45年に現在の社殿が出来たとありますが、拝殿がド定番の神社建築であるのに対し、本殿がなぜ…?と思うような雰囲気です。どこかで補修をされたか、別の時期に建てられたのか、何かしら事情がありそうな…。
残念ながら情報は見つけられていませんので、また分かれば別の記事で紹介しましょう。
ところで宇賀神社の社殿の裏手辺りにこのような場所があります。
岩と祠です。
この祠がある辺りは人工的に積み上げているようで、階段もあります。
しかし周辺は大きな岩が幾つもあるようです。
もしかすると弁財天を祀る以前に磐座信仰が盛んな時代があったのかもしれません。
これについても情報が見つけられていないので、また何かしら資料を見つけられたら紹介しますね。