【和気町】風に鳴る旧山田小学校|廃校再利用の夢と「立地」という名の高い壁

和気町岩戸である遺跡について調べに来ていた時の事です。
頭上で何かバタバタという音が聞こえていて、何だろうと見上げると巨大な建造物がありました。


私に耳に届いていたバタバタという音は、この建物のごみ置き場のような建造物の屋根にしていた波板が壊れて風に吹かれるたびに音を立てていた為のようです。
この時点で建物が使用されていないであろう事は分かりました。
岩戸の辺りは土地勘が無いので、何の建物だろうと思ってその場で検索してみました。

すると、2017年に廃校になった和気町立山田小学校の校舎跡だとすぐに分かりました。

周辺は建物こそ立ち並ぶものの、丁寧に歩いて回ると空き家と人が住んでいる家が半々くらいと、だいぶ集落から人が離れている様子が伺えます。
この小学校も児童減少の波を受けたのでしょう。


一般に開放されていないのかと見て回りましたが、このようにセコムのステッカーがしてあります。
不用意に立ち入ると通報されてしまうようです。


校舎を寄りで撮影してみました。
2017年に廃校になったばかりなので、まだまだ利用できそうな建物に見えます。
カーテンなども経年劣化でボロボロになったりもしていません。

実際、この建物には再利用の取り組みが進められています。
2021年には最後の在校生となった生徒らが中心となり、山田フェスタというお祭りを開催しました。
将来的には直売所やカフェなども構想に入っているようですが、今のところそれらしい動きは見えませんでした。


しかし、一人の観光客・よそ者としての率直な感想を言えば、再利用への道は険しく見えます。

最大の問題は、やはり「立地」です。
車があればアクセスは可能ですが、ここを目的にわざわざ訪れ、一日の余暇を過ごせるかと言われると、現時点では「物足りなさ」を感じてしまいます。近隣の観光スポットである藤公園からも約12キロ。季節限定の集客に頼らざるを得ない環境で、ここ単体での賑わいを作るのは至難の業でしょう。

結びに代えて
それでも、こうしたノスタルジックな校舎は私のような人間にとって「大好物」であることに変わりはありません。
構想が形になり、新しい息吹が吹き込まれた時には、全力で立ち寄り、全力で応援したい。風に鳴る波板の音が、いつか再会を祝う賑やかな音に変わることを願ってやみません。
とは言いつつも、こういう建物は私の大好物ですし、どのような形でか実現できれば、立ち寄って全力で応援する次第であります。




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