備前市の住宅地を散策していると、商店跡と思われる建物を見つけました。
看板建築になっています。どのようなお店だったのかは不明で、ストリートビューで遡れる2014年時点まで戻ってみても営業時の看板や店名が分かるものはありませんでした。

昔ながらのお店といった感じです。
正面だけを見ると小さなお店に見えますが、かなり奥行きがあり、お店としては決して狭い事は無かったように思います。
いわゆるウナギの寝床ですね。店舗としては大通りの方に入り口がある方が好ましいので、こういう作りになっているのでしょう。

お店だったころの名残と思われる富士フィルムの看板がありました。
これ、何だろう?と思うかもしれませんね。
今のようにデジタルの写真が普及している時代だと、もはや現像することなくデータのみでやり取り、保管するという人も増えてきていると思います。
かつてはフィルムのカメラしかなく、現像しないと撮影した写真が見えなかったのですね。厳密にはフィルムを見る事は出来ますが、小さいですし、色目なども分からないので、やはり現像は撮影と密接な関係でした。
この0円看板はその中で登場した料金プランの一つです。かつてプリント代は高額だったのです。
今でもカメラは高級化が進んでいてお金のかかる趣味ですが、昔は更に現像代も必要なお金のかかり続ける趣味でした。
しかし徐々にプリント代が下がってきて、写真一枚のプリントが10円、5円、3円と下がっていきます。そして最終形態が0円です。
もちろんからくりがあります。現像代を高めに設定して、プリントの代金分を回収していたのですね。なので3円、5円といったプリントが有料のお店に出しても、最終的にかかる費用はあまり変わらなかったりします。
現在は現像代を抑えて、プリント代を高めに設定する方が主流のようですね。
そしてもう一つの残留物、お酒の自販機もありました。

このお店は恐らく酒屋か、お酒を中心とした日用品などのお店だったのでしょう。
キリンの自販機はつい先日、建部で見たのとほぼ同じです。
ビール瓶が出てくる自販機に非常に興味がるのですが、こちらも非稼働です。
私はお酒を飲まないので、購入したところで扱いに困ってしまうのですが。
隣は日本酒の自販機です。
何故か銘柄名の上にシールを張って見えなくしています。何かしら隠さないといけない理由があったのか…?と、陰謀論的な妄想を膨らませかけたのですが、ストリートビューを見ていてなんとなく答えっぽいものが分かりました。
どうやら途中で扱う銘柄(メーカー?)が変わったらしく、上に白いシールを当てて、新たに扱うようになったお酒のロゴか何かのステッカーを張り付けていたようです。
しかしそれも経年劣化で剥がれてしまい、最終的に白いステッカーのみが目隠しのように残ってしまったようです。ちなみにそこに貼ってあったのは「沢の鶴」です。
ストリートビューでつい最近までアサヒの清涼飲料水を扱う自販機が設置されていたのが確認できますが、残念ながら訪問時には撤去されていました。

