岡山県に古くから伝わる珍スポットして、総社市の「アンテナの家」があります。
廃材や看板類を集めて作られた掘っ立て小屋のような建物の事です。
まるでシンボルのように衛星放送のアンテナが何本も立てられている事からアンテナの家という名称で呼ばれるようになりました。
伝え聞く話しでは、地元の工作好きの土地持ちの方がお孫さんと遊ぶのにに秘密基地的な物を作ったとか、単にそういうのを作るのが好きな人だとか、どの話しも曖昧ではありますが個人が作ったものらしいことだけは判っています。
では2024年、現在のアンテナの家の様子を動画で紹介します。
これが現在のアンテナの家の様子です。
御覧の通り、ほぼ倒壊状態です。特徴だったアンテナもほとんど倒れていて、かろうじて立っている物が2本ほどあるだけでした。
元々が廃材や看板を集めて作っていただけに、場所を知らない人が通りがかっても山道でよく見る不法投棄の現場としか思わないでしょう。
昔は岡山県を代表する珍スポットとして人気を集めた場所で、若かりし頃の私も仲間と連れ立って遊びに来た事があります。その場所がこういう風に徐々に自然に還ろうとしているのは寂しい風景ではありますが、時の流れで仕方ありません。保持するのもおかしな話ですし。
また新しい時代には新しい珍スポットが生まれ、時の若者たちを楽しませてくれるのだと思います。
アンテナの家には親愛の情を込めて、お疲れさまと言ってあげたいですね。
余談ですが往年と比べて廃タイヤが増えているような気がしました。もしかしてこの機に乗じてタイヤを捨ててやろうという不届き物がいるのかも知れません。
それは犯罪ですし、ここはゴミ溜めに見えるかもしれませんが多くの人の思い出の地です。どうか汚さないでいて下さい。