以前から岡山市東区と中区を結ぶ海吉橋から、巨大なクスノキが見えるのが気になっていました。
かなり大きな木なので、何かしら謂れがあるのではないかと。

周辺が干拓地なので余り大きな木がないので、特に目立っています。
…で、来てみるとなんと神社の境内でした。

ご神木のような存在なのでしょうか。


地図では伊勢神宮とありますが、Googleマップでは所在地の地名を含めた「益野大神宮」とあります。
岡山県神社庁にも掲載されておたず、現地にも案内板のようなものが無いので詳細は分かりませんが、地元ではそのように呼ばれているのでしょうか。


小さな神社ながら手水舎はしっかりとしたものが作られています。
普段は水が張られていませんが、すぐ隣に水道があるので初詣やお祭りの際などは綺麗な水で満たされる事でしょう。

境内は広場が広がり、遊具も設置されて公園のようになっています。
周辺は住宅と田んぼが敷き詰められ、道路は非常に細くてバイクでも車との離合が大変なような道です。
地元の子供たちにとっては貴重な遊び場なのだと思います。


伊勢神宮の「伊」マークが燦然と。
伊勢神宮は農業のご利益でも知られており、恐らくその点から勧請されてきたのでしょう。

情報は少ないですが、境内のきれいさから良く管理されている事は分かります。


本殿です。
小ぶりながら立派なたたずまいです。
石のかけ橋が幣殿になっているのが可愛らしいですね。
この幣殿の部分は下を石で支えられていて、わりと簡素な作りです。
クスノキはこの本殿のすぐ後ろにあります。

これが拝殿の中の様子です。
座布団が多いのは集会所のような使われ方をしている為でしょうか。
それと建物の奥が細長くなっているのが特徴的というか、本殿を別に持たない小さな神社でよく見られるような作りです。
奥の部分が本殿の代わり、みたいな。もしかすると本殿が作られたのは拝殿よりも後の時代だったのかもしれませんね。

詳細が分からないので、また何か資料でも見つけられれば追記していきます。




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