岡山市の松尾神社に行ってきました。
市内には幾つかの松尾神社がありますが、今回は北区菅野の神社です。
53号から側道に出て、広域農道を走っていると道沿いに入り口が見えてきます。
こちらは方向からすると後ろから境内に入っていく形になります。
戦後に農道の整備に合わせて自動車が入れるようにと整備された北参道です。
道はコケがビッシリです。
この日はバイクでしたが、ちょっと二輪では勘弁したい路面の状態です。
徒歩で3分くらいです。
道なりに進むと、やがて立派な建物が見えてきます。
前述の通り本殿の後ろから進入していきます。
正面に回って拝殿から順に紹介します。
拝殿は参道などから感じた印象からすると、ずっと立派です。
賽銭箱が社殿の中に置かれている様子から、余り参拝来る人は多くないように感じました。
しかし境内は綺麗に管理されています。
手水舎。
1996年に作られたもので、まだまだ新しいです。
水が張られていませんが、普段からなのか新型コロナウィルスの影響なのかは不明です。
幣殿。
神社の規模を考えると非常に立派な作りです。
そして本殿。
決して大きくはないものの、美しいデザインです。
岡山県神社庁によると1920年に氏子の坂野鉄次郎や、他の総氏子らによって建てられたものだとか。
訪問が2020年、ちょうど100年が経過した事になります。
神社庁のサイトには記載がありませんが、坂野鉄次郎は逓信官僚、実業家、貴族院議員として活躍された岡山出身の人物と同名です。
時期的にも重複するので、恐らく同一人物ではないでしょうか。
関連リンク:郵便中興の恩人・坂野鉄次郎(岡山の街角から)
ちなみに南参道と呼ぶのかは判りませんが、旧来からの参道を通ってくるとこのように立派な随神門が見られます。
岡山県神社庁のサイトには坂野鉄次郎の件以外に、もう一つ神社の創建にまつわる興味深い内容が書かれていました。
松尾神社の当初の建物は他の神社の社殿だったものが使われていたそうです。
その神社の建て替えに際して、社殿を貰ってきて創建したのだそうです。
ちょうど建物が手に入るから、うちの村にも神社でも作ろうか!という感じだったのでしょうか。
灌漑などの災害の発生だったり、何かしらの神がかり的なエピソードから創建される神社が多い中で、なんともほのぼのとして良いエピソードだなと思いました。