1982年の観光便覧を入手しました。
その中には当時の国民宿舎、国民休暇村一覧の項目がありました。
せっかくの資料なので、当時の国民宿舎の現在の様子を調べて行ってみようと思います。

最初は岡山市南区小串にあった桃太郎荘です。2007年3月28日に閉館しました。

航空写真になりますが、これが現在の様子です。
建物は既に撤去されて芝生を植えて公園化されています。

ストリートビューのタイムマシーン機能で2010年にまで遡ると撤去前の建物が見られます。

ちなみに公式サイトは今(2024年2月時点)でも生きています。

このサイトはなんとフリーのサイトスペースを提供する忍者ツールズを利用して作られています。
なので閉館のお知らせをアップして、管理する人がいなくなった現在でもサイトが生き残り続ける事になったのです。
ホームページサービスも斜陽のジャンルになってきたので、いつまで存続するのかは不明です。

少しスクショをしておきましょう。

光南台を観光地として紹介している事に時代を感じます。
今は観光地として扱われる事はほぼ無くなりました。単に地名だと思っている人も多いでしょう。

では料金表も。

安いですね。時代柄という事もあるでしょうが、手ごろな価格は国民宿舎の魅力の一つです。
ちなみに特室という高価なお部屋がありますが、これは部屋にトイレとお風呂があるお部屋のようです。それでも朝夕の食事込みで一万円以内です。
食事は小串漁港に近い事もあって、海鮮料理が提供されていたようです。

そして休憩の利用も出来たようです。

えーと、なんか別の形態の宿泊施設の料金体制を思い出してしまいそうです。
価格の手ごろさを考えると、そういう使い方をしていた人もいたのではないかと邪推してしまいます。

という事で今回はここまで。私の持っている資料の順番では次が国民宿舎王子が岳なのですが、これはたまたま先日の記事で紹介してしまいました。

そしてその次に来る良寛荘は現役の施設なので、こういう並びで紹介するのには失礼になるかもしれません。なので玉野荘を紹介しようと思います。




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