岡山市南区浜野に内宮(ないくう)と呼ばれる神社があります。
旭川沿いの住宅地の端の辺りの、決してアクセスがいいとはいえないような場所に鎮座しています。
しかしこの神社には他の神社にはない偉大なる歴史があります。
こちらです。
門の額に刻まれている神社名は「内宮」のみです。
これでもわりと特徴的ですが、「内」は天皇の事を指しまています。そして天皇の祖神である天照大神を祀っている事から内の宮、内宮となりました。
かつて天照大神は天皇の皇居で祀られる存在でした。
しかし崇神天皇の時代に皇居と神は分けられることになり、天照大神は日本各地を御遷幸して周りました。
そして最終的に神の居場所として選ばれたのが伊勢神宮です。今でも天照大神を祀る側を内宮と呼びます。
やや赤みのさした木の色が特徴的な拝殿です。
境内はきれいに清掃されていて、よく管理されていることがわかります。
この岡山市の内宮は天照大神が伊勢にたどり着くまでに御遷幸した内の一箇所と伝えられています。
そしてこの地で4年ほど祀られた後に、次の地へと旅立ちました。
残念ながら最終的な居場所としては選ばれませんでしたが、4年も滞在したのだから気に入っていたのではないかと思うのは、身内びいきのようなものでしょうか!?
余談ですが内宮の本殿と拝殿の間は幣殿のような構造物は特になく、なんと上の画像のようになっています。
拝殿から本殿がよく拝めるようにガラス張りになっているのですが、そこに立つことが出来ます。
神道の祭壇を後ろから眺める機会はあまりないと思うので、ぜひ見学してみてくださいね。