玉野市立小中学校 6小3中へ再編 市教委が素案 29年度まで目指す(https://www.sanyonews.jp/article/1573054?rct=area_tamano

玉野市教委は、市立小中学校を再編する適正規模・適正配置計画の素案をまとめた。現在の14小7中を、2029年度までに6小3中に統合する方針を掲げる。

玉野市の小中学校の再編案の素案が出ました。
2029年度までに小学校は現在の14から6へ、中学校は7から3へ、それぞれ再編する事になります。
半分以下にまで縮小する思い切った再編です。

以前に当ブログで考えた再編案が小学校7または5,中学校4でした。

これは再編案の基準とされた小学校で1学年2クラス、中学校で1学年3クラスという数字に基づいて考えたものです。
では今回の素案と近かったのか、それとも違っていたのか…、見て行きましょう。

小学校の再編案

小学校の再編案は以下。設置場所は新小学校が用いる校舎です。原則として既存の校舎を利用します。

・鉾立小は休校~25年度に胸上小と統合。胸上小に設置
・統合した胸上小と後閑小、山田小を27年度に統合。胸上小に設置
・八浜小、大崎小を28年度に統合。八浜小に設置
・築港、宇野小を29年度に統合。宇野小に設置
・玉、玉原、日比、第二日比小を29年度に統合。再編で無くなる日比中に設置。
・田井小、荘内小は現状維持。

私の考えた小学校案では中学校の学区に沿った案に近いですね。
荘内、田井の現状維持も同じです。
差異で言えば 玉、玉原、日比、第二日比小の統合が違いました。
私の案では玉、玉原と日比、第二日比としていましたが、これが1つの小学校になります。この再編の仕方だと1クラス20人未満になるので、今回の素案ではあくまでも1学年2クラス、1クラス20人以上という基準を貫いた形になります。学区的にかなり大きくなりました。

中学校の再編案

小学校の再編案は以下。設置場所は新中学校が用いる校舎です。原則として既存の校舎を利用します。

・宇野中、玉中、日比中を27年度に統合。宇野中に設置
・山田中、東児中を27年度に統合。東児中に設置。
・八浜、荘内中を29年度に統合。荘内中に設置。

中学校に関しては私の案では現状のままで基準を維持できる宇野、荘内は現状維持として、残りの玉中、日比中、そして山田中、東児中、八浜中で合計4中学校としていましたが、更に踏み込んで宇野中も荘内中も統廃合に加えて3中学校になります。

個人的な感想としては宇野、玉、日比はさすがに学区が広すぎないかと思います。それと山田中と東児中が合併して出来る新中学校が116人と少ない事を考えると、山田、東児、八浜の統合案など私の考えた4校の案の方が良いのではないかと思います。
玉野市の人口動態にもよりますが、新東児中学校は早々に一学年3クラスを維持できなくなり、再編が必要な数字に落ち込む可能性が高いです。そうなった時に八浜地区が荘内に学区を移していると、東児~荘内学区という巨大な学区が誕生する事にもなりかねません。

学校の設置場所は既存の校舎を活用するという意味で築年数の若い校舎を選んだのかな?という感じはしますが、やや距離感が大きい気がします。通学にはスクールバスを使用する方針が打ち出されていますが、部活動や受験勉強のある中学生の登下校の時間は画一的にはならないでしょうし、もう少し学区の中央寄りを考えた方が良いのではないかとも思います。
それこそ市役所の新築予算を削減してでも、新校舎を検討しても良いのではないでしょうか。

新小学校、新中学校のまとめ

では市内に出来る小中学校を整理してみましょう。
名前は使用される校舎から、適当につけた仮名です。現時点で公式に新小中学校の名称の発表はありません。
■ 小学校

新胸上小学校(旧鉾立小、胸上小、後閑小、山田小)
新八浜小学校(旧八浜小、大崎小)
新宇野小学校(旧宇野小、築港小)
新日比小学校(旧日比小、第二日比小、玉小、玉原小)
田井小学校(現状維持)
荘内小学校(現状維持)

■ 中学校
新宇野中学校(旧宇野中、日比中、玉中)
新東児中学校(旧東児中、山田中)
新荘内中学校(旧荘内中、八浜中)

感想

素案とはいうものの、時期的には27年度には本格的に動き出すことになるので、大きな反対の動きが無い限りはこのまま進むことになりそうです。
記事によると玉野市の児童生徒数のピークは1982年度の1万1575人です。実はそこから現在までに減った学校は1992年に廃校の奥玉小学校と、2013年に廃校の胸上小石島分校のみです。人口減に合わせてもう少し細かく調整していけば、一気にここまでの動きにならなかったのでは…?という気もします。

個人的には市会議員の動きがどうなるのか興味深いですね。
それぞれの選出地区があり、やはりステイタスとなる小学校や中学校を維持したいという気持ちや、地区の住民からの要望もあるでしょうし。
逆にモノ申したいという場合は市議会議員経由で声を上げていくと有効なのかもしれません。

再編自体は必要な動きではありますが、お子さんがおられる方は我が子の為でもあるでしょうし、既に卒業している世代の親、または子供がいない人にとっても地区の問題でもあります。学校が近くにある事で地区の賑わいはもちろん、今後玉野に移住してくる人にとってはどの地区に住むのかを判断する基準にもなります。
例えば私の故郷である玉野市玉地区は再編案により小学校も中学校もない地区になります。今後は若い世代の移住を望むのは難しくなっていくかもしれません。

我が村の事だけを考えていけばいいという訳ではありませんが、それぞれに満足、納得のいく内容にまとめ上げていきましょう。




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