玉野市立小中学校を適正規模に 検討委が教育長へ答申書提出(https://www.sanyonews.jp/article/1494775?rct=area_tamano)
玉野市の小中学校の将来像を話し合う「市立学校適正規模・適正配置検討委員会」は26日、目指すべき学校の規模や統合時期の目安をまとめた答申書を教育長に提出した。
小学校は1学年2学級以上を適正とし、保護者、地域との協議や準備期間を確保しつつ、2028年度をめどに統合準備に着手することが望ましく、中学校は3学級以上で27年度の統合を目指すよう提言した。
山陽新聞にこのような記事が出ていました。
玉野に限らず全国的な傾向ではあると思いますが、学校の生徒数の減少が続いています。
玉野では荘内、田井といった人口密集地を覗く小学校で児童数の減少が著しく、1学年に1クラスという状況が多くなっています。
それを再編して小学校では1学年で2クラス以上、中学校では同3クラス以上を目指すという事になりました。
学校を集約する事で慢性的に不足している教員の問題をクリアできますし、学校が減れば経費面も少なくできます。
通う生徒に関してもクラス替えが出来る事で新たな人間関係を体験し、社交性を伸ばす事にも寄与しますし、いじめなどの人間関係の解消につながるケースもあるようです。もっとも後者に関してはクラス替えによって生じる事もあるので、決してメリットばかりではない事を追記しておきます。
玉野の小学校再編について考えてみた
では玉野市の小学校の再編について予想してみましょう。ここから先に出す数字はガッコムに掲載の2022年度のものです。
2クラスを作るのに1クラス20人以上として、学校全体で240人以上を目標とします。
・荘内…そのまま=749
・田井…そのまま=362
・玉+玉原=215
・宇野+築港=287
・日比+第二日比=209
・八浜+大崎=266
・後閑+山田+胸上+鉾立=226
荘内小学校、田井小学校は既に条件をクリアしているのでそのままで、後は近くの小学校との合併をしてみました。 通学の距離に関してやや長距離になるエリアが出来るので、スクールバスを導入する必要がありそうです。
玉+玉原と日比+第二日比で1クラス20人以下での2クラスになりますが、他は1クラス20人以上が確保できます。中学校の学区とのずれもないので、この形で行けるのがシンプルだと思います。
ただしこのままでは玉+玉原、日比+第二日比は再編の目標である2028年度までに2クラスを維持するのが難しくなりそうです。
なので、厳密に1クラス20人以上を目指すのであれば、中学校の学区を無視して再編する事が必要そうです。
・荘内…そのまま=749
・田井+後閑=381
・玉+宇野+築港=365
・玉原+日比+第二日比=346
・八浜+大崎+山田+胸上+鉾立=473
上記の枠組みで再編すればしばらくの間は2クラスの維持が可能そうです。
数の調整で田井に後閑を加えました。全体の数を考えると山田小学校も田井と合併して「田井+後閑+山田=445」、「八浜+大崎+胸上+鉾立=409」でも良いかもしれませんが、地区別の人口動態を調べて山田を八浜、東児の方に残しておいた方が長期的にはバランスが良いのではないかと考えました。
玉野の中学校再編について考えてみた
では続いては中学校を予想してみましょう。
1学年につき3クラスが基準になるので、1クラスの下限を20人と仮定して1学年につき60人。学校全体で180人以上を目安とします。
・荘内中…そのまま=345人
・宇野中…そのまま=303人
・玉中+日比中=274
・東児中+八浜中+山田中=257
これで1クラス25人以上の3クラスが実現できます。
いかがでしょうか、玉野市の教育長様(笑)
ただし中学校の再編については小学校の再編による学区の変化に左右される可能性があります。これはあくまでも現状の中学校の枠組みの中で予想したものです。
感想
という事で玉野市の学校再編について予想をしてみました。
数字を重視して作ったので、特に八浜、山田、東児では広域な範囲になってしまいました。
私は郷土史が好きでサイトを作ったりしているので、自分で作っておきながら地域性が異なる学区の枠組みになる事にはやや抵抗を覚えました。
同様な理由や、その他の理由で異なる意見もあると思いますが、個人の勝手な予想という事でご容赦下さい。
今後、検討が重ねられていく中で枠組みが決まっていきます。
どのような形に落ち着くのか、楽しみにしていたいと思います。