ゆのごう美春閣 大津の同業に承継 ホテルリゾート下電(https://www.sanyonews.jp/article/1560322)
ホテルリゾート下電が経営する旅館「ゆのごう美春閣」の事業を、湯元館(大津市)に承継することが分かった。同じ下電ホテルグループでは、下電ホテル(倉敷市大畠)が営む鷲羽山下電ホテル(同所)の事業譲渡計画もある。計画通りに進めば、同グループが手がけるホテル、旅館はなくなる。
ホテルリゾート下電は下電ホテルがゆのごう美春閣の前身のホテルを事業譲渡された際に運営会社として立ち上げた会社で、下電ホテルグループの企業という位置づけになっているものの、実質的には同じ会社と言って差し支えないでしょう。
このニュースが流れる前日には下電ホテルが指定管理者を務めるラ・フォーレの運営から撤退する事も報じられました。
下電ホテルの事業譲渡の計画も進められているとの事なので、話しが上手くまとまれば下電ホテルがホテル経営から撤退する事になるようです。
公式サイトでグループ企業などを調べたところ、まず祖業に近い業種としては鷲羽山レストハウスの指定管理者としての運営があります。
そして警備会社の倉敷警備保障と清掃会社のクリーンサービスもあります。前者は児島競艇の警備や、児島市民病院の施設管理などを請け負っています。後者はそのビル管理事業部として清掃業を行っています。
児島競艇、児島市民病院と公共施設に入れている事を考えると、今後はこれらの事業を柱に進めていくのでしょうか。
ユニークな宿泊プランや、昨今ではグランピングなど精力的に事業展開していましたが、上手く結果に結びつかなかったのでしょうか。
個人的な感想で言えば、下電の車両移設の頃からなんとなく厳しいのかなと思っていました。
![](https://i0.wp.com/okayamania.com/blog/wp-content/uploads/2017/10/203_4675.jpg?resize=700%2C525&ssl=1)
こちらは下津井電鉄の車両を移設したもので、私も当時参加したクラウドファンディングで資金を集めて実行しました。
その時にCmapfire(クラウドファンディングのサイト)で掲げられていた用途は「 運搬移設が成功した場合、一般公開を行いながら、車両の内外装を往時の姿に復元し、その後は皆さんに気軽に楽しんで頂けるようカフェやイベントスペースとして活用する予定です。」という物でした。
しかしカフェが実現される事は無く、貸しスペースとしてサイトで紹介されるに留まっていました。
ここまでこぎつけて、あと一歩が出なかったのは…、なんとなく好ましい雰囲気とは言えませんよね。
やってみたら上手くいったんじゃないかと思うんですけどね。私自身もそんなカフェが近くに出来たらいいなと思って賛同したわけですし。
現時点で下電ホテルがどうなるのかは決まっていません。施設も老朽化していますし、いったん譲渡して高収益の事業に専念して会社を立て直すという経営判断は理解できます。しかし譲渡の話しがとん挫した場合は、ぜひ電車カフェの夢をもう一度…と思いました。