少し前にサイトの資料として「実写!日本恐怖100名所」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1978年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。

生きている呪いの人形(兵庫)

今に生きるノロイの人形」として、昭和48年7月9日の神戸新聞に掲載されたという怪談です。

神戸市灘区の六甲八幡神社の境内の境内で二体の人形が見つかりました。
大きさは15センチ位で、イ草で編まれています。
当時の新聞記事によると女性の下着に打ち付けてあり、人形はしっかりと作られた本格的なものだったそうです。

一つは針と6本の釘が、そしてもう一体に至ってはなんと20本以上の釘が滅多刺しにしてありました。

更に神社では賽銭箱に訃報の知らせのように黒枠にした中に女性の名前を書いた紙が入れられていました。
この紙と人形はつながっているのではないかと恐れられていたそうです。

岡山にもかつて呪いが行われたという伝聞から、新見市の育霊神社でワラ人形を実行する人がいるそうです。
半世紀近く前に神戸新聞を賑わせた呪いの人形は21世紀も生き続けています。

関連リンク▶育霊神社

TVライトをあびた幽霊(兵庫県)

南あわじ市の旧南淡町の怪談です。
休暇村南淡路に整備された海沿いの遊歩道で二人の女声が肉の腐ったような匂いと、夏だというのに異様な寒気を感じたそうです。
しかも2人が一緒に体験したのではなく、別の日にそれぞれが体験しているというのです。

著者はこれを毎日放送のスタジオ二時で紹介しようと、2人の女声を連れ立って現地へ向かいました。
そして確かに同じ体験をしました。そして夜に再び訪れてみると、テレビの照明によって岩のそばに女性の幽霊が照らし出されたのだとか…。

ちなみに本には現場の写真が掲載されています。
周辺はキャンプサイトとして整備されており、当時の面影は殆ど残されていません。
しかし近くの煙島との位置関係から場所は特定できました。
ちなみじこの煙島は次の話にも登場します。

とても明るい雰囲気になりました。
ネットで検索してみても、心霊スポットだったという記述はあっても、近年の経験談のようなものはヒットしません。
雰囲気が明るくなて霧散してしまったのでしょうか。

たたりに支配された小島(兵庫県)

続いても南淡町での怪談です。
先程の怪談の位置関係を確定させるために紹介した煙島という小島が舞台です。

この島には平敦盛の首塚と伝えられる塚があります。
煙島という名前にも平敦盛の遺体を火葬した煙に由来するという説があります。

この島に向かう際にお供えを持たずに首塚を参ると、後から怪我をするなどの怪奇現象が起こっています。
更に塚に触れて手が動かなくなってしまった人もいるそうです。

先の怪談で女性たちが奇妙な体験をした場所は、お互いに目視できるほどの至近距離です。
なにか関係があるのでしょうか。

さてこれで関西編も終了です。次回は私がこの本を購入したメインの目的地である岡山県の怪談も含めて紹介します。残る怪談は14本。
また徐々に追加していきましょう。

同書の他の記事はタグ「実写!日本の恐怖100名所」で確認していただけます。




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