少し前にサイトの資料として「実写!日本恐怖100名所」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1978年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。
血まみれの幽霊の出る部屋(大阪府)
大阪市の大阪駅前にあるNホテルでの怪談です。
大阪出張でホテルを利用した女性が、室内で人の気配を感じて振り返ると浴室の入り口に頭から血を垂らした男性の幽霊を目撃したというのです。
男性はグレーの作業服のような服装で、女性に近づいてきたかと思うとベッドの足元の壁に吸い込まれて消えたそうです。
5階の524号室という情報と、現場の写真も掲載されていますが、なにせ40年以上前の本です。
Nホテルが今も残っているのかは不明です。
足音を立てる幽霊(大阪府)
続いても大阪市の怪談です。
大阪市営団地に住む主婦の体験談です。
彼女は夫と死別し、高校を卒業した息子と2人で暮らしていますが、数ヶ月前から謎の音に悩まされていました。その音は外から聞こえ、やがて玄関から室内に入り、居間まで来ます。
そして夜明けが近づくと再び同じ経路を辿るように消えていくそうです。
ふと思いついて録音した所、謎の足音と共にお寺の鐘の音が記録されていました。
そこで彼女は気づきました。死別した夫が寺の子だったのです。
もしかするとご主人は死後も尚、家と職場を行き来しているのかもしれませんね。
この団地も写真が掲載されていますが、大阪市内の市営団地という条件では数が多いので見つけられませんでした。
髪の伸びる不思議な人形(大阪府)
門真市のアイヌ人形の髪が伸びたという怪談です。
アイヌ人形の髪については、同じ著書の関東編④でも同様の事例があります。
▶心霊読書:関東編④
余談ですが…、埼玉の件での投稿者は大阪の主婦が持っているアイヌ人形の髪が伸びたという新聞記事を読んで、自分の人形を確認したら伸びたいることに気づいたという内容でした。
もしかして大阪の主婦というのは、この記事の人なのかもしれませんね。
今回の人形の購入時期は昭和43年、前回の埼玉は昭和49年です。
不揃いに髪が伸びているわりに、きちんと梳かしてやると黒々として本物の髪のように美しいのだとか。
この家では悪いものとは考えず、人形を買ってくれた亡きお母さん(投稿者の義母)の子への気持ちがそうさせたのではないかと考えているようです。
しかし埼玉県での事例がある事を考えると、なんとなーく、当時のアイヌ人形の髪に伸びやすい材質の物が使用されていたという方がリアルなような気がしてきました。
…と、長くなってきたので今回はここまで。
次回も大阪府の怪談が続きます。
また徐々に追加していきましょう。
同書の他の記事はタグ「実写!日本の恐怖100名所」で確認していただけます。