山陽新聞の玉野圏版に昨年の10月に玉野市長に就任したばかりの柴田市長の新春インタビューが掲載されていました。
リンク▶新春首長インタビュー・柴田義朗玉野市長 少子化対策いち早く(※会員限定記事)
ちょっと個人的にはモヤモヤする内容でした。
インタビューで最初の「市長に就任して2カ月。市政の現状をどのように捉えているか」という質問への回答です。
「外から見るのと中で話を聞くのでは違う」
新任の市長がこれを言ってしまったら終わりだと思います。役所の外から当選した人はこの言い訳で公約をごまかしていいことになってしまう。
予想外に財政に余裕がない状況だという意味で言っているのですが、これを最初に発言してしまうのが柴田市長の現状なのかもしれません。
実際に公約に関する回答は歯切れの悪い返答に終始しています。
市議会の録画が配信されていて、私はなるべく見るようにしているのですが…。
選挙戦で掲げた「玉野、再始動」のフレーズが多少の余波を起こしているように感じました。
柴田市長が市の再始動を掲げて当選しても、市長、副市長以外の面々は変わりません。
昨年の市議会での氏家議員の質問が象徴的でした。
自分たちの携わってきた市政運営は再始動が必要=止まっていたというのか?という趣旨の質問をされ、その時に市長の口から出たのが今回のインタビュー冒頭と同じ、「外から見ていた時には…」というフレーズです。
氏家議員については興奮気味なテンションで質問をしていたので、ヒートアップしすぎないように市長がやや引いて対応していたという部分もあるとは思いますが、これは寂しい返答です。
実際に外からと中からでは見える景色は違うのでしょう。
インタビュー内にもありますが、玉野の財政が悪くなく見えるのは公共施設の更新が遅れていて「まだ」借金をしていない為です。
柴田さんがこの部分を読み間違えていたのであれば、公約の幾つかは方向転換が必要でしょう。
しかし再始動という言葉を掲げて市民から信任を得て当選し、今その椅子に座っているわけです。
「外から見るのと中で話を聞くのでは違う」という言葉を使うのであれば、最初ではなく、最後に「外から見るのと中で話を聞くのでは違う部分もあるが、しっかり進めていく」という締めの言葉くらいにしてほしかったと思いました。